毒たっぷりの映画『ギャラリー』

wowowで『ギャラリー』。
日本での劇場未公開のイギリス映画。
原題は『ブギウギ』。モンドリアンの絵画の
タイトルですが、邦画タイトルとおりの
アート業界のブラックコメディー。

画商、コレクター、アーティストの
金と色とゲイジツの乱交蜘蛛の巣城ワールドは
予想はできるものの、
ヤング・ブリティッシュ・アーティスト代表たる
ダミアン・ハースト筆頭に業界パロディが次から次。
知らなくても大いに笑わされるし、
知ってる方々はお尻がこそばなることまちがいなし。

昨年は現代アートコレクター『ハーブ&ドロシー』。
こちらはドキュメントで実にみごとにかっこええ夫婦の
ライフスタイル。アメリカのアート界を日本人女性が
監督した作品で話題をよびました。

さて、こちらの英国コメディーは毒が効き過ぎ?
いやぁドキュメンタリー以上に現実の深層をうぐってまっせ。
とはいっても、現在の日本アート市場は
スケールがあまりにせこい。
このテーマやったらバブルの時代の骨董業界でしょう。
まだまだ大きなたぬきは健在。でもそれを演じる味のある
俳優がのおなりました。

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【タイム食句】
蛤の大蛤の篩かな  : 小沢藪柑子