『ダーティーハリー』
またまたみてしまう。
1971年の作品で、もう42年も前になります。
クリント・イーストウッドはこの時41歳。
いまは82歳。
ローハイド、マカロニウエスタンから半世紀、
この男の人生をみてきたことになる。
苦い。
その後の監督作品もみな苦い。
落ち鮎のほろ苦さではない。
鉄錆びの崩落の苦さ。
変質狂がどの作品でもリアル。
性的バイオレンスが興味本位の素材にとどまらず、
人種をふくむ社会的なマイノリティへの視線が
底にある。そこが苦さの原因だ。
『ミスティック・リバー』『グラントリノ』
またまたみてしまう。
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【タイム食首】
どうでもよきことなれどかの養命酒飲みたる記憶われにはあらず
: 藤原龍一郎