一枚の写真を戴いた。
くっきりと晴れ渡った青空に一本の尖塔が立っている。
霊的な空気。
よおく目をこらしてみると、
塔にみえた部分は噴煙のようです。
先端には銃弾が光っている。
スペースシャトル。
アトランティス号、打ち上げ瞬間。
２００６年９月９日。
ケネディ宇宙センター。
友人夫婦はこの瞬間にここに立った。
打ち上げは延期延期で、打ち上げに
立ち合うといってもなかなかタイミングが難しい。
天からのゴーサインがあってはじめて叶うこと。
打ち上げそのものがそうであれば、
そこに立ち合う人生も偶然に支配されている。
真青の天空にむかって人類が銃弾を放つ。
畏れ多いことです。