男梅雨、女梅雨

蝉の声をきいた。
この夏はじめての声。
ああ、はじまった。

それが全くつづいていない。
はじめての蝉がおとといの朝だったか、
もう1週間になるのか。
記憶からあっさりと消えてしまって、
また雨ばかり。
ばさっときてはすぐにやむ。
これを男梅雨というのか。
柔らかく大地をしめらしてゆく女梅雨が
いつもまにか変わってきているような気がする。
梅雨もトランス・ジェンダーの現代を
映してだしているんでしょう。