当代楽吉左衛門の、赤楽から焼貫まで

楽さんのお茶碗を見に行きました。

京都に楽美術館があります。
こちらは1978年に、楽14代覚入さんが創られたもので、
楽家450年、初代長次郎から歴代の名品茶碗をみることができます。

今回いってきたのは、滋賀県守山に1998年に建てられた
佐川美術館の楽吉左衛門館。
15代、当代楽吉左衛門、独りの作家作品ということになります。

この期間の企画
「襲名30周年記念
17歳の初造りから今日までの自選茶碗 展」

17歳の初々しい赤楽から62歳の焼貫黒焼まで。

時代ごとの釉薬、しのぎの格闘。
水墨画から抽象表現絵画まで。
過去の世界の芸術運動から
挑発され、吸収し反発し、あらたな現代の時代を
表現する茶碗をひねりだした闘いの時間経過が
ドラマティックで幻惑されます。

展示空間は各部屋に照明はもちろん台座にも
工夫がこらされています。
ただ残念なことは、どのコーナーにおいても
置き位置がやや高いのです。
よほど背のビしないと、茶碗の見込みがみることが難しい。
これはなぜでしょう?