・雉食へばましてしのばゆ再た娶りあかあかと冬も半裸のピカソ
塚本邦雄の歌です。
絶倫のピカソ。この強烈なインパクト。
ピカソといえば、初期の青の時代よりも
「アヴィニョンの娘たち」以後、さらにいえば
晩年の愛欲をテーマにした「ピカソ銅版画347シリーズ」。
これは、すでに86歳に達していた
1968年3月16日から10月5日までの204日間で制作したというから、
パワフルな怪物そのものですね。
「ピカソは本当に偉いのか?」西岡文彦 著。
最近でた本ですが、タイトルからするイメージとはちがい、
現代美術をみる目にはおおいに参考になります。
<ピカソの前衛手法は、衣食足りた後に試みられた
前衛に他なりません。~(中略)~
実験作が評価されようがされまいが、当面の生活には
影響がなかったわけです。>
ピカソ :1881年・ スペイン・生
22歳 : フェルナンド・オリヴィエ(最初の同棲)
30歳 : マルセル・アンベール(26歳)
35歳 : オルガ・コクローヴァ(初婚)
45歳 : マリー・テレーズ(17歳)
55歳 : ドラ・マール
62歳 : フランソワーズ・ジロー(21歳)
80歳 : ジャクリーヌ・ロック(35歳・再婚)
91歳 : 1973年・死亡