黒田征太郎の絵はがきです。
宛てさきは、野坂昭如。
2003年に脳梗塞で倒れている。
それ以来毎日送ってきた。
セレクトして99通が掲載されています。
『Coyote』特集<今、野坂昭如>
野坂昭如と大島渚は脳をやられて、そのあとがんばりが長い。
赤塚不二夫と立川談志も結構長かった。
このタイプの人生には劇的なものを期待してしまう。
野次馬はいい気なもんです。
それだけに、当人の晩年の闘いの想いはいかばかりかと。
黒田征太郎のプリミティブな線の魅力は、人なつっこさ。
大阪の街なかでみかけることも多い。
フットワークににおいがある。
FM802のロゴも征太郎さん。
この毎日の絵はがきから、別の刺激信号もうける。
河原温と太田三郎の美術についてです。
河原は日付絵画。毎日日付けだけ画く。表現者である自分の筆跡を残さない。
太田は切手消印。毎日郵便局にいって切手に消印をもらう。作家の技は介入しない。
だらだらとした正月時間になかで、
ちょっと<時間>についてだけ、ぼおっとかんがえてみるのも
ええんちゃうかな。