天満天神繁昌亭『鶴瓶一門会』
鶴瓶は出ない。
弟子14人のなかの4人の落語。
はじめてききます。
瓶二。
自分ののんべえぶりをマクラにふって<親子酒>。
親が二盃目から急にべろんべろんになるのは
気配がですぎてたが、いきなりとびあがってつっぷしてくる
子の酔っぱらいぶりはバクレツバクレツ。
正月テレビで見ることができる
「志の輔 in PARCO」。
(前年1月パルコでの1カ月公演)
<メルシ―ひなまつり>
さびれた商店街を舞台にした新作。
長屋の花見、粗忽長屋の現代版として
聞くたびに人情味の濃密さと社会分析の辛辣さに
旨みが加わってくる。
ここまでくると、古典はいつのときでも新作であったし、
新作が古典の風格をつけていくプロセスがよおくわかりますね。
<紺屋高尾>
なんてことない単純なネタ。
うんざりだと拒みつつ、ぐいぐいとひきこまれた。
志の輔よりは、談春の肝の据わり方が黒々としている。
志の輔よりは、枝雀の破壊力が狂っている。
そんな薄味の後口がつづいていたので、しばらくパスしていたけれど、
2012年の落語は、いいものをみさせてもらいました。