花火は果てる、果てる、果てる

淀川花火。

ちっちゃい頃から、天神祭の船渡御の花火をみて育ちました。
10年ほど前、パラグアイの小さな村をとおりかかったときの
お祭りの花火の記憶もあざやかに花開きます。
村ごとに、直径2メートル大の竹かご球をあみあげ、
そこに花火を仕掛けます。
夜遅くになると、広場につぎつぎにあつまってきて、
闇の天空高く、高く、どこまでもたかく、ひゅるひゅると
ひかりを発しながらまいあがっていくのです。
宇宙の先っちょにコツンとあたるまで、のぼっていくんでしょう。

花火は、おおきなまっくら天空に、おたまじゃくしが
一生懸命はいのぼっていって、そして果てる、果てる、果てる。
一瞬にはてる。その美しさ、はかなさ。