【 タイム食句】 04・06〜04・10

4・10
淋しさを許せばからだに当る鯛                  : 攝津幸彦
〜〜尾頭つけて儀式にすれば
4・9
別れるならば殺す他なしと言われたき我が妄想としゃぶしゃぶを食う : 黒岩剛仁
〜〜唇ゆがむ笑いてっちり大当たり
4・8
桜湯を飲み干すといふことのなく                : 片山由美子
〜〜秒の単位で生き方自慢
4・7
あさ餉とてさゆにうかべしさくら漬ほのかに饐ゆるひとの香そ咲く : 足田久夢
〜〜眠りては発酵す男その1
4・6
退職す海行く鯛と同じ向きに                   : 永田耕衣
〜〜渦激しければ激しき方へ