響き合う仕掛け。 空間、場。 利休は唐物から朝鮮の雑器に眼をつけた。 野の竹を切ってきた。 広間から狭い茶室へ。 モノとモノがおのずから響き合ってくる。 そのおののきを感じとる空間をしつらえたのです。 時間の尺度がのびち
まぐろのボッタルガ
からすみはうまい、が高い。 割烹の御主人で、この時期自分でつくるという方は ちょくちょくおられますね。 先日、黒門市場をのぞいたときに、店頭にずらり からすみの宝塚大劇場陳列には、昂奮しました。 知りあいのかたが、 今度
ざくろが爆ぜる
ざくろをもらう。 甥っ子がトルコからきのう持ち帰ってきたおみやげ。 10年ほど前には毎年トルコに通っていた。 季節は10月。 地中海沿岸にゴマの実が熟るとき。 それは、ざくろの爆ぜる季でもありました。 真っ赤なざくろジュ
『ええから加減』の田村孝裕
『ええから加減』の舞台。 藤山直美と高畑淳子の 漫才コンビの芸道もの。 大阪の漫才は半分はおきゃくさんが つくって育ててくれたもんや。 そのとおりに客席がふいて、わいて、うねって もりあがってくる、こんころもち爽快のええ
【タイム食句】 10・11~10・15
10・15 襲名は熟柿のごとく団十郎 : 筑紫磐井 ~~まねきの板の裏返されて 10・14 みっしりと林檎をつけし宇宙樹の香にさそわれて昇りゆくなり : 松川洋子 ~~のどぼと
小鳥のふりして、肉食獰猛。
鳥がうるさい。 かんだかい。 季語に<渡り鳥>があります。 <小鳥>というのも、秋の季語です。 方向オンチ、花オンチ、鳥オンチですから、 小鳥なんて年中おるやん、それが最近になって やっと実感するようになりました。 キィ
庖丁買いに、尚台h
包丁を買いにいく。 デパートでもたまたま通りかかった刃物売り場で ゾクっと後ろ首をわしづかみにされたように立ち止まる ことがあります。 原初、獣を切り刻んだ記憶の断片が DNAに残されているのでしょうか。 天神橋なら、国
・よおしゅんだだいこのてっぺに溶き辛子 : 大象
食句塾 兼題 : 辛子 ・その時は土下座も辞さず唐辛子 : 主水 流行りの土下座が気にくわぬ。 その時が、どんな時やねん。 土下座と唐辛子がピンとこない。 土下座は相手から強要されてするものではない。 とか、なんとか、欠
『ゆれる』 監督・西川美和
『ゆれる』 2006年公開の映画をやっと観ました。 監督の西川美和をみいだしたのは是枝裕和。 彼女の第一作『蛇イチゴ』から制作もひきうけている。 是枝のことは別の機会にして、西川美和。 脚本・監督ということで、彼女のオリ
【タイム食句】 10・06~10・10
10・10 どろどろのカレーのなかのオクラにさえ真相などのありと言えばある : やまたいち ~~告白はオープンカーでお蔵入り 10・9 かきくわりんくりからすうりさがひとり : 瀬戸内寂聴 ~~