ラグビー日本代表監督を務めながら住友銀行マン。それ も専務に上り詰めての急死。早稲田時代に2年連続日本 一。昭和25年生れ。年齢も大学も同じでラグビーをみ たのはたった1回の早慶戦。そのスクラムハーフが宿澤。  
『骨董裏おもて』広田不孤斎
東洋陶磁美術館で気まぐれに買おた本。「壺中居」創業 者だけに骨董界の魑魅魍魎ぶりも俗っぽい金まみれとい うより、人間真贋の見分けに迫っておもろい。品物買う 前に人を買え。最後に、美術館かて贋物交じることあり。
ジョン・キャメロン・ミッチェル監督『ショートバス』
三上博史の『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』 を観落とした無念かかえ新作と知り見参。不感症、SM、 ゲイと素材は過激でも質感は優しくサラサラと上質の麻 の手ざわり。清潔な映画に”ぼかし”なんかしなさんな。
丸山正の着物の<巻きつけ>:ギャラリーNOW
色調は墨染や猩猩緋の深い伝統色やのに羽織、帯、袴に 革新的処理。たまたま明日からの個展準備で汗だらけの 丸山正さんに出会う。早速<巻きつけ>をしてもらう。 <わたくし>の肉体は遠いいにしえからの時間をまとう。  
『ごますり合うも多生の縁』:カタギ食品
全国胡麻加工組合の理事長として業界のリーダーであっ たカタギ食品の相談役が自叙伝であり社史でもある回想 録を出版された。戦前からの食品業界の動きがリアルに 迫ってくる。企業も経営者の人柄。大先輩が身をもって。  
『高座』橘蓮二写真集
おもろい貌、撮ろとおもたらやっぱり芸人やろ。ええ味 しゅんでるんは売れてへん芸人さんやろけど、それは写 真集として売れへんから無理な話。志の輔、談春にカッ トが集中。立川一門がいかに旬のスター揃いかがわかる。
大阪「食」文化専門誌『浮瀬』:特集<乾物>
トップに「天満乾物商の変遷と菅原町」の原稿。まさに 和田萬の所在地。元禄年間から水利の便に恵まれたこと で全国から特産品が集まってきた。昭和15年の乾物問 屋地図には200軒の活況。せめて蔵だけ残っていたら。
サンマのおいしい食べ方は・・・
『日本一うまい魚の食べ方』を魚嫌いな連中に読ませた い。ブログの書き手<築地魚河岸の若旦那>を尊敬して しまう。「サンマは塩焼きが一番。苦いハラワタとじわ ぁ〜っと脂が浮いてっくる腹の甘味が何とも言えねぇ」。  
梅佳代、ほたえるガキどもをキャッチ
写真集『男子』にはふきだしてまう。こんなガキ、大阪 にしかおらんやろ。<ほたえの文化>再認識。『うめ版 =新明解国語辞典』も企画の勝利。<思いもよらない> <悔しい>のショットなんかモウ、モウ、お腹が捩れる。  
世界陸上、砲丸投げに興奮
スポーツは<走る><飛ぶ><投げる>。100m、マ ラソン、走り幅跳び、走り高跳び、砲丸投げ、やり投げ。 この6種に限る。砲丸投げの千両役者、ホッファとネル ソン、この一騎打ちはワグナーオペラを観る以上の感動。