『俳人風狂列伝』 石川桂郎 テクスト論は、俳句なら俳句17音だけを享受する。そこに作者 はいらない。ロラン・バルトの提言ですね。短歌を読み解く際に、 作者の年齢、性別、犯罪者であろうとLGBTであろうと、一切関係 ない。
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 06・11〜06・15
6・15 老いてゆく記憶にまろく明かるみて世界を覆ふ夏蜜柑在る : 紀野恵 〜〜親指をずぶり突き立て地球割る 6・14 食ふ肉と滅びあふ身ぞ空のあを : 三橋敏雄 〜〜骨の周りの部位から腐る 6・13 魚捌き塵出し終へて
【 タイム食句】 06・06〜06・10
6・10 真っ当すぎるぜ鰹のお魚面(さかなづら) : 鈴木明 〜〜散髪屋きて穴子にされた 6・9 舌を刺ししかの毒薬の酸(す)ゆにがき味をこのごろまた思ひいづ : 石牟礼道子 〜〜ドンファンは末期の味に覚醒す 6・8 水
地下の炎帝
でかい。 高田治 @国展 天王寺美術館地下の炎帝に見おろされた後は、 さっぱりした蕎麦が食いたくなった。 梅しそ。 冷かけのつもりで選んだけど、 ここは、もり蕎麦に乗せてるだけで、 早とちりに気がつく。 蕎麦前は、花巴(
【 タイム食句】 06・01〜06・05
6・5 羊羹に残る歯型に思う死のゆたかに深く蟻ひとついる : 奥田亡羊 〜〜恋すてふ耳鼻男根食ひちぎる 6・4 鰻重を真つ直ぐ伸びてゆく光 : 西村麒麟 〜〜非鱗として国家憲章 6・3 ガラス一枚の外は奈落の深さにて五十
歌仙の反省会は蕎麦屋に限る
歌仙の反省会は蕎麦屋に限る。 蕎麦前は山形産の冷やし玉こんにゃく。 お酒は秀鳳のにごり。もちろん山形産。 太打ちと細打ちの二枚で〆。 ふたこぶに月光を溜め駱駝往く :酔 ソルトロードを素の風渡る :隗 お通しの枝豆か
・ラブホテル一匹の蚊にふたりの血 : 飛白
食句塾 6月例会 席題大会 ・カントクノシジデトマトヲツブシマス : 主水 時事ネタとビジュアルの衝撃でマイナス地獄選が集中。 ・ラブホテル一匹の蚊にふたりの血 : 飛白 ラブホテルにはもはや陰湿でマイナーイメージは無い
【 タイム食句】 05・26〜05・31
5・31 青梅雨や部屋がまるごと正露丸 : 小林苑を 〜〜大声だせば玻璃にひび割れ 5・30 階段の底までくだり昼くらきコーヒー店に来てまづ眠る : 篠弘 〜〜半眼のストレス溜めた仁王たち 5・29 白南風に奥歯の見ゆる
【 タイム食句】 05・21〜05・25
5・25 香水やすこし酔ひたる京言葉 : 伊庭心猿 〜〜かんにんしてといけずのべろが 5・24 連れ出されデニーズの隅に座らされ辛いパスタをくわされた俺 : 千葉聡 〜〜7・3は思い出として割り勘に 5・23 夢のやうな
【 タイム食句】 05・16〜05・20
5・20 三年ぶりに家にかえれば父親はおののののろとうがひをしており : 本多真弓 〜〜花粉症ある世代には麗しく 5・19 赤いたすきをかけて台所がせまい : 尾崎放哉 〜〜厨房男子缶ビール女子 5・18 朝食の卓に日は