カテゴリー: セサミ日記

2026/01/15 煮凝の用心深きかたちかな　：　山口昭男   2026/01/14 フードコートそれは幼児のギャン泣きにブザーのハモりが寄り添う世界　：　山田航   2026/01/13 人知れず

０１・１５ 整理券に並びて得たるモンブラン食めば思ほゆ戦時のお米　：　大島範子   ０１・１４ 女正月鯛の目玉を執念く吸ひ　：　大石悦子   ０１・１３ すべてかえれわたしの内にみな孵れイクラを口いっ

2027/01/15 ソプラノの呪声たけなはを細雪　：　斎藤秀雄   2027/01/14 砂かぶり春著の袂庇ひつつ　：　鈴木風虎   2027/01/13 あれが鶴あれが迎へに来た弟　：　阪西敦子

2026/01/15 ラガー等のそのかち歌のみじかけれ　：　横山白虹   2026/01/14 スニーカー砂に乾いた貝を踏む海の滅びのはつかなる音　：　山口青   2026/01/13 人の頭蓋骨猿の

０１・１５ ぴったりと障子閉められ客殿の部屋に音なく写経するらし　：　佐藤慶子   ０１・１４ 肖像の肌しろく透け暖炉燃ゆ　：　藤本夕衣 ０１・１３ S博士　１００年前の出来事がベルト・ドライブしている舌だ　：

2027/01/10 貫禄の腹を沈めて寒の鯉　：　滝澤一美   2027/01/09 オリオンを見るだけの窓開けにけり　：　ふけとしこ   2027/01/08 船が着くように手術の終わる寒　：　田島

2026/01/10 監視カメラのあらゆる死角までふぶく　：　鈴木牛後   2026/01/09 遺棄死体数百といひ数千といふいのちをふたつもちしものなし　：　土岐善麿   2026/01/08 猟銃

０１・１０  ほい駕籠を待ちこぞり居る人なかに 　おのづからわれも待ちごゝろなる　：　折口信夫  ・・・折口信夫生誕地の『十日戎』  #大阪な一句　（一首）   ０１・０９ 光源は太陽一つ初景色　：　小川軽舟

2027/01/10 手に提げて「とらや」は重し寒見舞　：　本井英   2027/01/09 任侠映画隣席に白菜置き　：　今井聖   2027/01/08 日の出づる国やこんもり寒卵　：　山田牧 &n

2026/01/10 みにゅ　こみにゅ　あのひとはとても長けていてはちみつでえがくうずのじわじわ　：　蒼井杏   2026/01/09 ワッフルのあれ何格子雪が降る　：　中原道夫   2026/01/08 ふたりでもふた