07/05 枇杷の実の裂けた果肉のその奥に蟻は動かず閉じてやろうか : 嶋稟太郎 07/04 擂鉢に擂粉木ありぬ夏の宿 : 寺澤一雄 07/03 ていねいなくらしにすがりつくように、私は
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 アートな一句 −2024】2024/07/01~07/05
07/05 まこと塵になりたかりけむ掘られたる古墳の中の褐色の骨 : 竹山妙子 07/04 火蛾は火に裸婦は素描に影となる : 岡田一実 07/03 惟(おもん)みよ老老媾合圖はた相舐圖
【遊行一句 −2024】2024/06/26~06/30
06/30 睡りの中に壮年(さかり)すぎつつはつなつのひかりは豹のごとわれを噛む : 塚本邦雄 〜『感幻楽』 06/29 濁流は太古に発し流木の刑 : 河野春三 06/28 ブルートレ
【 タイム食句 ー2024】2024/06/26~06/30
06/30 何をしていた蛇が卵を呑み込むとき : 鈴木六林男 06/29 健康食品ってだいたい嘘だからねここは柔らかい印象を与えたいよね : 佐クマサトシ 06/28 大盛りであり麦飯で
【 アートな一句 −2024】2024/06/26~06/30
06/30 人間を撲つ音だけが書いてある : 阿部青鞋 06/29 夏を待ち茅の輪くぐりの時空超えいにしへ人もどこでもドア好き : 柴田典昭 06/28 夏の月退かせば暗い穴ひとつ :
【遊行一句 −2024】2024/06/21~06/25
06/25 処方箋一枚に南風吹く日なり ; 友岡子郷 06/24 熱たかき夜半に想へばかの日見し麒麟の舌は何か黒かりき : 中城ふみ子 06/23 未来もう来ているのかも蝸牛 : 菅千華
【 タイム食句 ー2024】2024/06/21~06/25
06/25 オムロンのムロのあたりでやんわりと卵が温められてるような : 佐藤りえ 06/24 サイダーをほぐす形状記憶の手 : 小津夜景 06/23 墜ちてゆく梅実の黄の濃く匂ひ誰の眼
【 アートな一句 −2024】2024/06/21~06/25
06/25 神の彫刻ならば頭を垂れてゆく黄泉平坂鍾乳洞は : 古谷智子 06/24 鍵盤は水の冷たさ夏館 : 小山玄黙 06/23 病める児はハモニカを吹き夜に入りぬもろこし畑の黄なる月
【遊行一句 −2024】2024/06/16~06/20
06/20 すごく近いと高速も音速も変わらない あなたあたしの雷でした : 初谷むい 06/19 夕立の戸をただ一度叩きしのみ : 生駒大祐 06/18 きっとだれも殺さず終わる人生の長
【 タイム食句 ー2024】2024/06/16~06/20
06/20 あんずほたほたになり落ちにけり : 犀星 06/19 豆腐屋の湯気がここまでやってきて狛犬ちょっといい顔してる : 岡野大嗣 06/18 鎌倉の水羊羹と無常観 : 大木あまり