02・20 ふぐすまの「ぐ」はおそらく鼻濁音 落とした飴を洗つて舐める : 吉田隼人 02・19 人間に根つこのありてはうれん草 : 岩岡中正 02・18 もう二度と同じ水には帰らないワカサギ
<アートな一句 2027> 2027/02/16~02/20
2027/02/20 わが持たぬ曲線ばかり桃の花 : 加藤楸邨 2027/02/19 たとえば一位の木のいちいとは風に揺られる : 阿部完市 2027/02/18 春の川絵本と違う声が呼ぶ :
<アートな一句 2026> 2026/02/16~02/20
2026/02/20 すれ違うせせらぎ音を持つ人と : 瀧村小奈生 2026/02/19 一角獣この両性の具有のけものゐてわが宇宙(コスモス)を高揚させむ : 山中智恵子 〜『玲瓏之記』 20
<アートな一句 2025> 2025/02/16~02/20
02・20 黒鍵に一度も触れずに弾ける曲 水底の石に届くといいね : 土居文恵 02・19 猫柳とかおそろひのスタッフTシャツとか : 小川楓子 02・18 極楽にライブハウスはあるかしらただ
<遊行一句 −2027> 2027/02/11~02/15
2027/02/15 パンジーが幕府をひらけさうですね : 土井探花 2027/02/14 雪とけてくりくりしたる月夜かな : 一茶 2027/02/13 あらうことか朝寝の妻を踏んづけぬ :
<遊行一句 −2026> 2026/02/11~02/15
2026/02/15 地雷原ゆき独身をふと悔ひぬ : 神生彩史 2026/02/14 会いたきといふ感情もすでに恋なのかな 同じ夜を眠る犀 : 睦月都 2026/02/13 鳥交る天のふるへて
<遊行一句 −2025> 2025/02/11~02/15
02・15 あかあかとイラクの石油焚きながらわれらのこゑは戸外に洩れず : 小池光 02・14 鴨がゐるゐなくなつたらどうしよう : 西生ゆかり 02・13 ぬげぬ皮膚のうちがはふかくつかむべ
<飲食一句 2027> 2027/02/11~02/15
2027/02/15 白魚の目のごちやごちやに盛られけり : 斉藤道子 2027/02/14 桜餅彼奴の遅刻に諸説あり : 仮屋賢一 2027/02/13 春めくや在来線でかしは飯 : 倉田明
<飲食一句 2026> 2026/02/11~02/15
2026/02/15 新生児並べるようにタッパーへ夜のしじまへご飯を分ける : 穴根蛇にひき 2026/02/14 白魚飯をとこ一生素顔なる : 栗原修二 2026/02/13 マヨネーズ頭の
<飲食一句 2025> 2025/02/11~02/15
02・15 七味より弾む麻の実春隣 : 栗原修二 02・14 食卓に飛び乗る猫をそういえばもうたしなめたりしない僕らだ : 仁尾智 02・13 葱二本太いのとちょっと細いののと : 行方克巳