物の怪の腸から絞り出すような唸りが漏れ聞こえ、カァ ーンと宇宙を突き抜けるサウンドが響き渡る。一気に異界 に引きずり込まれる昂奮。これやったんや、能のおもろ さは。筋書きはあとや。まず笛と鼓。古典芸能オトロシ。 (山本哲
カテゴリー: セサミ日記
蕎麦屋”いもせ”で雛人形
何年かぶり。奥に小部屋があって雛人形が飾ってある。 前回にもそんな記憶が。同じような季節だったのか。硝 子戸のむこうに見える麺打ち台の堂々スペース。前回も 客はひとりっきりで本日も。いい店なのに時間帯のせい? (いもせ)
武田佐知子教授の紹介した馬乗衣
『日めくり万葉集』で紹介した和歌が馬乗衣。埴輪にみ られるファッションは今でいえばパリコレの最新モード。 武田先生の古代衣装史というジャンルはなかなか面白い。 卑弥呼は男装の女王。現代の政治舞台に蘇ってほしい
”ずぼら”は坊主をひっくりかえしたもん?
『禅的生活』のあとがきに「ズボラ」は坊主の逆さまの 複数形とある。坊さんはきちんとしてるけど、ええかげ んでだらしないのが”ずぼら”。大阪ディープになると ”ずんべらぼん”。ほんでつんつるてんのすっぽんぽん。 玄侑宗久『
豆鼓エキスのCMは、おっさんデュオ『霧雨の北沢緑道』
”尿酸値が高いから 中性脂肪が多いから 前立腺が腫 れてます とにかく歩けといわれてる”。CM用に作っ たもんやのうて『ペーソス』というデュオが存在。あの 抜群のタレントも歌手本人。メーカーはやっぱり大阪や。 (豆鼓エキ
フレンチで”天麩羅うどん”をするならば
アラン・デュカスの店で日本食材に挑戦したフレンチ。 海老天にうどんをまいてフライにしたものを串にさして 丼に渡してある。パスタアレンジではなく、形を本歌取 りしたところが粋。エスカルゴの卵、渦巻き状のソース。 (ローラン
白川静 : 漢字の世界観
「象形文字は滅んだが、漢字は生き残っている。漢字世 界には文字以前に人間が求めた構想や祈念や欲望や憎悪 などのすべての動向があらわれているはず」。漢字を略 字化する教育は日本の文化的な誇りを放棄せよとの政策。 『白川静』
鮎の子と鮎の腸なら、親子丼やないけど
いきつけの割烹で和田萬の七味発見。友人からの情報で 早速飲みに高槻へ。偶然にも蕎麦塾の植田先生がいてビ ックリ。ご主人は蕎麦打ち修業中。氷魚とうるかの茶碗 蒸。舌先の苦みがゆうるりほどけていく感じがたまらん。 (氷魚)h
『きょうの料理』レシピは4人から2人分に
材料表示が変更に。一世帯あたりの人数が2.6人にな ったことに因る。というが人数の問題より”家族”の変 質の方が大きな要因。時間帯のズレ、たとえ同じ食卓に ついても別別のおかずを要求する子、それを甘やかす親。 (材料表示
<味覚週間>を日本にもつくろうよ
フランスでは10月に。全国の小学校でシェフや料理人 が担当。たとえば水だけをとっても、硬水軟水の違い、 微妙な塩分濃度の違いを認識できる舌を育てるのは大切 なこと。食の軽視が心の荒廃をおこしているのは明らか。 (味覚週間