10/10 原初なるよろこびをもて濃緑のアボカド一顆ねぢらむとせり : 横山未来子 10/09 紙コップ紙のにおいがなくて秋 : 前田弘 10/08 くれ竹の根岸の豚はうまからずぱりす思へば涎
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 −2020】2020/10/01~10/05
10/05 横顔しか見せない人が梢先の半月を言ふ科白のやうに : 小林愛子 10/04 鍵持たずゆく満月の出る方へ : 阪西敦子 10/03 にんげんの腐臭を避けるマスクかけ少年が捜す父母の記
【 タイム食句 ー2020 】2020/10/01~10/05
10/05 確かいちにち笑いませんでした夜食 : 宮崎斗士 10/04 死者の数リアルタイムで増えゆけばウーバーイーツが陰膳運ぶ : 藤原龍一郎 10/03 酒も少しは飲む父なるぞ秋の夜は :
【遭遇一句 −2020】2020/09/26~09/30
09/30 芭蕉ふと男臭さよ葉鶏頭 : 正木ゆう子 09/29 びるばくしや まゆね よせたる まなざし を まなこ に みつつ あき の の を ゆく : 会津八一 〜毘楼博叉は四天王の広目天のこと。 &
【 タイム食句 ー2020 】2020/09/26~09/30
09/30 ひとの煙が吸ひたい夜だうすぐもる焼き鳥屋とか入つて飲んで : 山下翔 09/29 萩咲くや笑顔の母の近餓え : 折勝家鴨 09/28 りんごを剥く手のあまりにも白ければ「殺したのか
【遭遇一句 −2020】2020/09/21~09/25
09/25 道多き那須野の御狩の矢さけびにのがれぬ鹿の声ぞ聞こゆる : 藤原信実 〜おくのほそ道・那須野の段 09/24 秋澄むや一人が楽しさうな人 : 安藤恭子 09/23 夕ぐれといふは
【 タイム食句 ー2020 】2020/09/21~09/25
09/25 秋涼し手ごとにむけや瓜茄子 : 芭蕉 09/24 秋晴のひかりとなりて楽しくも実りに入らむ栗も胡桃も : 斎藤茂吉 09/23 冷めて色濃い芋の煮っころがし淋し : 池田澄子 &n
【遭遇一句 −2020】2020/09/16~09/20
09/20 はんこ屋という秋風に近きもの : 永末恵子 09/19 好きならば許せるはずのひと言に大きく開く朱の曼珠沙華 : 熊谷純 09/18 男老いて男を愛す葛の花 : 永田耕衣 &nbs
【 タイム食句 ー2020 】2020/09/16~09/20
09/20 エルサレムに糞の門あり食の門すなはちくちびるはいづこぞ : 高橋睦郎 09/19 飛び飛びに席空いてゐる菊膾 : 藤井なお子 09/18 卵黄を白飯に落すならはしのまた復へりきて冽
【遭遇一句 −2020】2020/09/11~09/15
09/15 天気予報の男が笑う 一家離散はすましたるらし : 高瀬一誌 09/14 身にしみて一つぐらゐは傷もよし : 能村登四郎 09/13 カーテンのレースは冷えて弟がはぷすぶるぐ、とくし