★ 歌仙:新年から<サイコ歌仙・第1回>スタート ・怪象歌仙・83巻を継続中なので、2つ同時進行。 1)吉本ばななのエッセイを暮れに突然もらった。 意外に面白い。実は、今まで小説も読んでいない。 2)暮れにいただいたもの
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 -2019】12/26~12/31
12/31 たましいの抜けしとはこれ、寒さかな : 久保田万太郎 12/30 ふと深き 怖れを覚え ぢっとして やがて静かに 臍をまさぐる : 石川啄木 12/29 いとしきは枯野に残る蒙古斑
【タイム食句 -2019】12/26~12/31
12/31 これまでに吾に食はれし鰻らは佛となりてかがよふらむか : 斎藤茂吉 12/30 野沢菜漬く初雪ほどに鹽振つて : 上野一孝 12/29 方丈の別荘あらば三味線の一棹置きて湯づけ喰ひ
【遭遇一句 -2019】 12/21~12/25
12/25 銃後といふ不思議な町を丘で見た : 渡辺白泉 12/24 冬の日の校門ひらかれ戦争に行けるからだの男の子らの見ゆ : 栗木京子 12/23 小面に冬日くまなく喜べり : 高山れおな
【タイム食句 -2019】 12/21~12/25
12/25 街をゆき子供の傍を通る時蜜柑の香せり冬がまた来る : 木下利玄 12/24 釣果頒ちぬ雪上にぶちまけて : 今井聖 12/23 マグカップ両手に持って飲むわれにイルボニンぽいと友が
【遭遇一句 -2019】 12/16~12/20
12/20 昨日の手紙、机の上に置いとくね。手紙、時間を容れた植物 : 堂園昌彦 12/19 青空の傷口は鶴来るところ : 板倉ケンタ 12/18 人間のふり難儀なり帰りきて睫毛一本一本はづす
【タイム食句 -2019】 12/16~12/20
12/20 河豚の死に酸素を送る生簀かな : 北大路翼 12/19 フルーツのタルトをちゃんと予約した夜にみぞれがもう一度降る : 土岐友浩 12/18 さつきまでありしおでんの何やかや :
【遭遇一句 -2019】12/11~12/15
12/15 しんしん積もる遺失物一時預かり所 : 伊藤利恵 12/14 赤のままに狸は坐る動物にはやりすたりのあるをかしさ : 山田富士郎 12/13 日向ぼこ自然解凍せしごとく : 和田華凛
【タイム食句 -2019】12/11~12/15
12/15 それほどにうまきかとひとの問ひたらば 何と答へむこの酒の味 : 若山牧水 12/14 心臓と同じくらいの海鼠かな : 石原八束 12/13 硝子とて武器となりうる家だからバカラは棚
【遭遇一句 -2019】12/06~12/10
12/10 未生なるわれの瀆(けが)しし中国の少年あらむまた未生なる : 水原紫苑 12/09 大阪に三日月あがり日短し : 前田普羅 12/08 運転手一人の判断でバスはいま追越車線に入りて