9・10 暴王ネロ柘榴を食ひて死にたりと異説のあらば美しきかな : 葛原妙子 〜〜覚えなき落花狼藉ふたたびに 9・9 秋茄子に云われてみたいろくでなし : 大森案山子 〜〜あらおたんちん隠し通
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
第19回 俳句甲子園
俳句甲子園 第19回の模様が NHKで放送された。 最優秀賞 ・豚が鳴く卒業の日の砂利踏めば : 池内嵩人 優勝は開成高校A。 大注目は東京家政学院 ・利口な睾丸を揺さぶれど桜桃忌 : 古田聡子 ・藍浴衣ことばは人間を使
【 タイム食句】 09・01〜09・05
9・5 梨の肉にしみこむ月を噛みにけり : 松根東洋城 〜〜ペーソスしゅんだ豚足煮込み 9・4 おたがいのあらすじをきく夕暮れにあたらしい食卓のはじまり : 山階基 〜〜円卓のぐるり面々入れ替
・猪飼野の金さん梨を買い足して : 三甫
食句塾 9月例会 ・猪飼野の金さん梨を買い足して : 三甫 ・宿題を残す次男と梨齧る : 翠胡 ・あやめてもあやめても飼う金魚かな : をかし <鈴虫を飼い出して知る余命かな> 鈴虫もカマキリもメスがオスを食い殺す
【 タイム食句】 08・26〜8・31
8・31 戦争絶無のうすきみわるき世界など無縁、無花果が甘し甘し : 塚本邦雄 〜〜なまぐさき風に気づいた時おそし 8・30 星々の下に夜食をする慣ひ : 青山茂根 〜〜手探りながら滴るもの
秋から春に季移り
今ちょうど読んでいる 『風狂始末』 梅が香の巻 初折裏 10句目 露を相手に居合ひとぬき 秋 11句目 町衆のつらりと酔て花の陰 春(花の定座) 秋から雑をはさまずいきなり春に季移り。 露が秋の季語なんですが、 花
【 タイム食句】 08・21〜08・25
8・25 うちの子はパン生地なのか8月に毛布を二枚かけて寝ている : 柴田有理 〜〜眠りつつ熟成中やラガーマン 8・24 流星や抗生物質粒小さし : 和田悟朗 〜〜全身真っ赤宇宙蕁麻疹 8
【 タイム食句】 08・16〜08・20
8・20 ソーセージころがし焼きや花木槿 : 小澤實 〜〜蕊のうちよりジリジリと鳴く 8・19 手ほどきをうけて初めていちじくを食べたおそらくこうもりの目で : 雪舟えま 〜〜指か口効率の誤
【 タイム食句】 08・11〜08・15
8・15 テロも選挙も近くて遠いひるさがりコメダのみかん水がしみる : 荻原裕幸 〜〜リオ遠しお口直しはSMAPかい 8・14 叔父といふ人が西瓜を提げて来し : 仁平勝 〜〜知らん知らんよ誰に