4・10 この鯛は無病息災に生きこしにこうしてわれの口に入りたる : 沖ななも 〜〜鯨食う食物連鎖南極へ 4・9 春宵や食事のあとの消化剤 : 波多野爽波 〜〜体重グラフ三日でとぎれ 4・8
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
・前列に埴輪の座る島歌舞伎 : 磯菜
食句塾 ・ガンジスを沸かし飲み干す修羅の春 : りえこ 兼題<沸く>で壮大なスケール。修羅でまとめすぎ。 ・朧夜やしんと金環生む紅茶 : 翠胡 ゴールデンドロップの瞬間。 月のおぼろと金環の対比。 ・前列に埴輪の座る島歌
【 タイム食句】03・26〜03・31
3・31 干網黒くはげしく臭ひわがうちにしんしんと網目ちぢめゐる肺 : 塚本邦雄 〜〜さより ひと夜風のさらしものにされ 3・30 わらうて呑みこむ山盛り飯か夜桜は : 竹中宏 〜〜根の国の霊
『元気が出る俳句』倉阪鬼一郎
<句会の高点句より、一点しか入らなかった句に凄い句がある、 とよく言われます。そんなきらりと光る句を、 本文から探し出してみてください>。 まえがき通り地獄点句のアンソロジー 『元気が出る俳句』倉阪鬼一郎。
『今日の午後、短歌部へ!』千葉聡
『今日の午後、短歌部へ!』 千葉聡 ・友達に変顔見せ走り去る 生まれたての火が恥じらうように ”青春とは何だ”の <エッセイ+短歌+アンソロジー> 汗むんむん爽やかバージョン。 ずらずら短歌びっしり形式はもうそろそろ見な
【 タイム食句】 03・21〜03・25
3・25 春あさき道灌山の一つ茶屋に餅くふ書生袴つけたり : 与謝野鉄幹 〜〜桜餅葉っぱ食うなとまんじゅう屋 3・24 蕗の薹空が面白うてならぬ : 仲寒蟬 〜〜苦味がうまき
『記紀に游ぶ』小黒世茂
小黒世茂が短歌往来に 『記紀に游ぶ』というタイトルで連載中。 すでに44回に。 もうしわけないが、ここではじめて知りました。 日本全国を巡って、記紀の世界が現在に生きているシーンを 取材してまわっているようです。 紀州の
【 タイム食句】 03・16〜03・20
3・20 桜餅三つ食ひ無頼めきにけり : 皆川盤水 〜〜スーパーマンに変身するか 3・19 焼酎に蜂蜜を混ずればうまい酒となる、酒となる、春の外光 : 若山牧水 〜〜黄砂降りにごり酒なる
【 タイム食句】03・11〜03・15
3・15 子どもらの耳くりくりと洗ひしを手は覚えをりあさりを洗ふ : 小島ゆかり 〜〜烏賊のわたはずす指先にデジャヴュー 3・14 みなぎつて地獄を開く貝柱 : 竹岡一郎 〜〜朧夜な
【 タイム食句】 03・06〜03・10
3・10 陽炎より手が出て握り飯掴む : 高野ムツオ 〜〜三年たっていま手のひらに 3・9 ひとりきて「裸のマヤ」のまへだしぬけに口中ホワイトアスパラの味 : 花鳥佰 〜〜後口をウォッシュ