9・25 秋の夜や紅茶をくぐる銀の匙 : 日野草城 〜〜子宮からみた記憶くきやか 9・24 御徒町トイレの鏡 酔ひふかきわれは似てゐる中尾彬に : 坂井修一 〜〜見も知らぬジジイが我と認証さるる 9・23 カステラが胃に
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 09・16〜09・20
9・20 焼き上げし秋刀魚より抜く直線の骨美しき秋となりたり : 高橋爾郎 〜〜風葬へ灰干しの喉うず高く 9・19 草の露吸うてすげなき朝なりけり : 沼尻巳津子
【 タイム食句】 09・11〜09・15
9・15 かまきりをのむかまきりのほそい喉 : 福田若之 〜〜見て見ぬふりの仏の智慧は 9・14 牛乳を電子レンジであたためてこれからもつきあってください : 土岐友浩 〜〜唇で膜ゆっくりとそれからは 9・13 爛々と昼
【 タイム食句】 09・06〜09・10
9・10 食卓塩ふっているのはひたすら時間をふっているにあらずや : 高瀬一誌 〜〜カサコソとセンチメンタルな過去の音 9・9 秋茄子の漬け色不倫めけるかな : 岸田稚魚 〜〜多情多淫を褒めよ讃えよ 9・8 白飯に卵落と
【 タイム食句】 09・01〜09・05
9・5 枝豆の食ひ腹切らばこぼれ出む : 三橋敏雄 〜〜とりあえずビールとりかえしつかぬ 9・4 食い終えて瓦のへりに嘴太鴉はしごき拭えりその嘴を : 真野少 〜〜ナプキンで手品のごとしキレイゴト 9・3 桃剥ける指よ誰
・花野までジャムをのばしていく係 : 主水
食句塾9月例会 ・夏寄席も砂川捨丸正装す : 三甫 〜 捨丸を全員知ってるということは平均年齢・・高っ!! ・気色悪一計語録やあきの雲 : 杏 〜 食句塾初回メンバーからの重鎮、一計さんが亡くなられた。 句評の口癖が「き
【 タイム食句】 08・26〜08・31
8・31 サリンジャー死せりと聞きしそらみみの何ほほゑまむ秋の葛切 : 塚本邦雄 〜〜旬の果のもぎたての汁腕つたふ 8・30 遠方の雲に暑を置き青さんま : 飯田龍太 〜〜還暦すぎればみな灰干しに 8・29 揚げ餃子手
寿楽庵句会 大原朝市
いつも亭主、虎ちゃんが酒肴をつくってくれる 寿楽庵句会。食材は週1で大原朝市で仕入れてる。 ならば、その朝市で句会をやってほしいと懇願して 残暑合宿一泊句会となった。 虎ちゃんの親しい農家の畑、 ポポーの実(あけびの仲間
【 タイム食句】 08・19〜08・25
8・25 揖保乃糸、虎屋の羊羹、白鶴が一緒に届くニッポンの夏 : 久々湊盈子 〜〜そうめんのレシピばかりがなぜ流行る 8・24 枝豆に塩たッぷりとふりしかな : 久保田万太郎 〜〜宇良はかわゆしちびっとの塩 8・23 花
【 タイム食句】 08・06〜08・10
8・10 忘れてた米屋がレンズの片隅でつぶれてるのを見たという旅 : 我妻俊樹 〜〜リュックから腹話術師が顔を出す 8・9 叩くなと書かれし西瓜みな叩く : 仲寒蝉 〜〜へそのまがりの先よみやすし 8・8 西瓜という水ひ