朝市風景の写真を見て一句。穫り立て野菜の新鮮さ。写 俳では視点の違いに個性が現れる。兼題は泡。「泡盛や おんなは入れぬ春の馬鹿」磯菜。南の男どもは車座にな っては酒盛り。あけっぴろげの陽気な馬鹿さ加減が豪快。 (食句塾)
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
去年今年貫く牛の咀嚼音/主水
食句塾初句会。だらだらと大晦日から飲み始めてそのま ま新年。よだれ食いの牛のような旦那を嘆きつつ平凡を 言祝ぐ家庭。「元旦の糞(まり)するためのまわれ右」 も主水。いつもの脱糞行為が新年には厳粛になる儀式に。 (食句塾)
久しぶりがほどけていく金木犀/をかし
食句塾忘年会。ことしは場所を変え三佳屋でうどんすき。 年間約500句の中でグランプリを決定する。今年1年 は主水、三甫ら新入会員がおもろい変化球をくりだすよ うになった。普通の俳句じゃ点がはいらない句会の気風。 (食句塾
「信長のヒゲ燃え残るとうがらし」主水
食句塾。兼題は唐辛子。本能寺の変で信長の死体は発見 されず。燃えあがる遺体はどこに消えたのか?直情熱血 は刺激あふるる唐辛子イメージ。おまけに髭まで変曲り 唐辛子。秋の夜長を歴史ミステリーに誘い込んでくれた。 (死体はみ
筋肉隆々の仁王は南大門で埃まみれ
食句塾、秋の吟行。東大寺。ここで昨日は布袋寅泰のロ ックコンサートがあった。お水取りの井戸脇に石榴が真 紅に燃えながら爆発寸前。震える鹿。「鹿の鹿の堂の堂 の奥の秋」磯菜。「天晴れや仁王を網に封じ込め」大象。 (東大寺・
虫食い俳句 : 食句塾
句会形式だが毎回遊びで<虫食い俳句>。「○○やたく さん息を吸ってから」池田澄子さんの上句を自分なら? 対決や、新蕎麦や、そんななか<浦島や>に一同大爆笑。 犯人はやっぱり麻天茶。発想チャネル転換の訓練に最適。 (食句塾
しのぶもじづりだれゆえに : 食句塾
季刊21号「昼寝覚手の水掻きがきえちゃった」主水。 「文字摺りの恋するたびに細く咲く」案山子。百人一首 から本歌取り。腕を上げる。句会の天は「天寿とはおも えど去年の紺ゆかた」翠胡。玉庵の読みが句を立たせた。 (食句塾)
吟行・新世界 : 食句塾
4時間滞在。先行イメージきついので発想パターン化で 苦吟。花梨「わだかまり酢がとりなして鱧の皮」。大阪 語るなら『鱧の皮』。「こわいもん見たい見せたろすっ ぽん首」「どて焼きのすじを分けあう男娼ふたり」大象。 (鱧の皮)
不倫にも走れず筍飯くらう(玉庵):食句塾
なんで筍飯やねん。ようわからんので逆選。不倫も筍も 世間にでた時点で終わり。作者のオチをきいて、いたく 納得。お気楽な句会。1枚写真をみて全員が俳句をつく る企画も大好評。「筍の臍の緒を切る山寒し」磯菜が天。 http:
○○屋の○○春の夜どれがほんと : 食句塾
毎回虫食いで遊ぶ。万太郎の有名な俳句なのでもちろん 正解当てではなく、発想の訓練。豆腐屋の豆腐?提灯屋 の提灯?鰻屋の鰻はどやろ。天然はどれ?まぁここが限 界。「枝折れば咬みますとあり八重毛虫」三甫が食句賞。 http: