食句塾の季刊誌で<私の好きな俳人>コーナーがある。 三甫さんがとりあげた俳人のことは初めて知った。「デ ング熱見舞ひは電話もて慇懃」。軽く毒をきかせたユー モア。本日の食句賞は主水「弁当をたためば雪の降車駅」。 http
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
兼題「すし」「サラダ」 : 食句塾
初句会。「熟れ寿司の樽を小脇に寝正月」。かかしさん の実家は餅屋。年末は寝る暇も食う暇もなくさんまや鯖 の一口大の熟れ寿司を樽からめいめい摘んでは休まず、 正月を迎えた。「七草のサラダ昭和のうすみどり」磯菜。
汁の郷何処も菜の蔕を食い:年間ショック賞
食句塾忘年会。恒例の年間大賞を全員投票で選ぶ。2次 予選通過43句にメンバーが推薦の弁を熱っぽく語る。 今年は<農への回帰><もったいない>が意識された年。 それを象徴するにふさわしい句が選ばれてこそ<食句>。
熱燗や中古ギターの古賀政男 :食句塾
席題<中古>。古賀政男がでてくるかぁ。縄のれんの流 しと読んだけど、作者磯菜は飲み屋においてあるギター を所在なく、というシーン。「酢の牡蠣を喰らいその夜 の雨けぶる」翠胡。「小春日や中古中古の同窓会」一計。
食句塾吟行 : 王子動物園
麒麟が黒く長い不気味な舌を踊らせ鉄を舐め続けること や、象にも垂れる乳房があることを発見。蝙蝠、白蛇も 必見。「黄落や駝鳥は大女優然と」主水。「影長き象の 背中や秋六甲」磯菜。「白孔雀拡かば秋の来迎図」翠胡。
「号外」の声の大きく秋暑し/弥華藍<ショック塾>
安倍首相退陣のニュースで騒がしい夕暮れの句会にタイ ムリーだが、意外に得点ははいらず。「汁の郷何処も菜 の蔕を食い」磯菜が食句賞。100回記念号となる季刊 俳誌のネット対談3時間。目が痒いので<肌麗玉>飲む。
食句塾、100回目
推敲はしないというよりできませんので先生ではなくた だ進行役の句会がきょう100回目。玉庵、をかしの新 論客も揃い中だるみから盛り上り。ええこっちゃ。「鉱 泉は塩の味して避暑終わる」翆胡。高等遊民の風情あり。
食句塾、よくぞ10年続いたもんや
毎回<食>をテーマの句会。短歌を作ってるからちょっ と気軽に句会の指導を、と頼まれたのが10年前。無責 任な毒舌に生徒もどこ吹く風の逆襲。なんとはや99回。 「しくじりも甘辛く煮て新ごぼう」をかし。新人最高点。
大笑いして夏風邪をもらいけり 一計
『ショック塾』。衝撃的な俳句と食句のひっかけ。指導 するでもなく月1回言いたい放題の勝手気まま。それ以 上に会員の過激発言や妄想珍解釈も盛り沢山。なんやか んやでもう何年?「明け易く持ち重りする犬の糞」玉庵。
食句塾。「聖五月ケイタイ画面や棺の窓」磯菜。やられ た。こんな見立てもあったんか。孤独な若者たちが死者 を覗きこんでる風景は象徴的。聖と棺の対比。連休で誰 からもメール来えへん暗い待受画面、の解釈もおもろい。