2027/10/10 東京のどの渋滞も黄落す : 阪西敦子 2027/10/09 夜仕事や椅子ごと倒れさうに伸び : 西山ゆりこ 2027/10/08 月光のをはるところに女の手 : 林田紀音
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
<遊行一句 −2026> 2026/10/06~10/10
2026/10/10 翳り合ふ生きもの鯉は 水中に交差するとき少し死ぬらし : 黒木三千代 2026/10/09 月光を入れて一人の守衛室 : 坂本徹 2026/10/08 とまり木にとりどり
<遊行一句 −2025> 2025/10/06~10/10
10・10 人間を乗り継いでゆく神の旅 : 堀田季何 10・09 ふところに月を盗んできたようにひとり笑いがこみあげてくる : 永田和宏 〜『風位』 10・08 鳩尾に手のつけられないものがあ
<飲食一句 2027> 2027/10/06~10/10
2027/10/10 歳深みたりいろいろの茸かな : 森澄雄 2027/10/09 洋梨とタイプライター日が昇る : 高柳克弘 2027/10/08 柿くえば奈良が近づく三センチ : 坪内稔典
<飲食一句 2026> 2026/10/06~10/10
2026/10/10 しんと夜長饅頭は鞄の底 : 田口茉於 2026/10/09 草食はさびしきかな 窓なる月明かりみるにひとしく : 葛原妙子 2026/10/08 干柿にある筋肉のやうなも
<飲食一句 2025> 2025/10/06~10/10
10・10 寂しさに堪へてあらめと水かけて紅き生薑の根をそろへけり : 北原白秋 10・09 考へるかたちに二つ夜の胡桃 : 鷹羽狩行 10・08 知らない人の隣でデカビタを啜り死ぬまで黙秘死
<アートな一句 2027> 2027/10/06~10/10
2027/10/10 映画館帰りの芒かがやきぬ : 遠藤容代 2027/10/09 木犀やくづれてぜんぶ君の本 : 佐藤文香 2027/10/08 乱菊といはれ眼を溢れけり : 蓬田紀枝子 2027/10/
<アートな一句 2026> 2026/10/06~10/10
2026/10/10 金属のみな酸つぱいぞ黄落す : 中村和弘 2026/10/09 異界への案内役をするらしい満月の夜をあるくかまきり : 早坂類 2026/10/08 秋風や素描のごとく人
<アートな一句 2025> 2025/10/06~10/10
10・10 顔にあるふたつの水面ねむれないきみを紅葉として浮かべつつ : 小島なお 10・09 粗く刷る少年漫画神奈月 : 岩田奎 10・08 理科室のプラスチックの心臓に夕陽が刺さりドクっと
<遊行一句 −2027> 2027/10/01~10/05
2027/10/05 さし入れて手足つめたき花野かな : 赤尾兜子 2027/10/04 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ : 加藤楸邨 2027/10/03 受話器置く向かうもひとり鳥渡る