03・20 星ぞらのはても花野よしらつゆの宇宙ふくらむまへの接吻 : 恩田侑布子 03・19 春蘭や新刊の書に金の帯 : 和田華凛 03・18 ドン・ジュアンの血の幾しずく身のうちに流るることを恥ずかしとせ
<遊行一句 −2027> 2027/03/11~03/15
2027/03/15 百人が眉そつてゆく桜山 : あざ蓉子 2027/03/14 鳥雲にずらりと同じ吊り広告 : 津川絵理子 2027/03/13 残る鴨いくたび数へても奇数 : 出口紀子 &
<遊行一句 −2026> 2026/03/11~03/15
2026/03/15 薄闇へ湯をこぼしゆく櫻かな : 田中裕明 026/03/14 生きかたが洟かむように恥ずかしく花の影にも背を向けている : 虫武一俊 2026/03/13 花便りエラーメ
<遊行一句 −2025> 2025/03/11~03/15
03・15 父よ父よ世界が見えぬさ庭なる花くきやかに見ゆという午を : 岡井隆 03・14 落椿越度があつたとも聞かぬ : 中原道夫 03・13 似合う、ってきみが笑ったものを買う 生きてることが冗談にな
<飲食一句 2027> 2027/03/11~03/15
2027/03/15 春宵や食事のあとの消化剤 : 波多野爽波 2027/03/14 ごはんつぶよく噛んでゐて桜咲く : 桂信子 2027/03/13 青饅に昔の部下の死を聞きぬ : 小川軽舟
<飲食一句 2026> 2026/03/11~03/15
2026/03/15 ああ闇はここにしかないコンビニのペットボトルの棚の隙間に : 松木秀 2026/03/14 花曇かるく一ぜん食べにけり : 万太郎 2026/03/13 朝にばか昼にばか
<飲食一句 2025> 2025/03/11~03/15
03・15 切り口のざくざく増えて韮にほふ : 津川絵理子 03・14 干しえびの袋にたまる海老の目よ人間だけが花を見にゆく : 雪舟えま 03・13 早春やカルボナーラを巻き上げて : 阪西
<アートな一句 2027> 2027/03/11~03/15
2027/03/15 春の雨連用形のまま止みぬ : 赤松勝 2027/03/14 ビニールカーテン黄ばみて町は暖かく : 上田信治 2027/03/13 涅槃図や象がもつとも悲しめり : 細谷
<アートな一句 2026> 2026/03/11~03/15
2026/03/15 死因の一位が老衰になる夕暮れにイチローが打つきれいな当たり : 斉藤斎藤 2026/03/14 疼痛のたとへば花の水面かな : 生駒大祐 2026/03/13 おそろしき
<アートな一句 2025> 2025/03/11~03/15
03・15 惜むべし老木の花の白襲 : 小川軽舟 03・14 サンチョ・パンサ思ひつつ来て何かかなしサンチョ・パンサは降る花見上ぐ : 成瀬有 03・13 ぐらぐらになった詩人が生えている :