8・25 くだもののように熟れつづけるひとをとりあえず新聞にくるんだ : 笹井宏之 〜〜防腐剤で人間はもう腐れない 8・24 わたくしの瞳になりたがつてゐる葡萄 : 野口る理 〜〜巨峰噴火の眼
塩田千春 新作展
ヴェネチアはあまりに遠し。 おもいたったら名古屋は近い。 塩田千春の新作がたっぷり。 作品数が多くて、わざわざでもいく価値あり。 ヴェネチア::11・22まで 名古屋 :: 9・26まで
『神々の饗宴』 ヤノベケンジ
近ごろ京の鏡の池には 風神雷神をお供にし花の女神の 降り立つといふ噂のあり。 東の森に棲まふ妖怪、これを調伏せんとて、 現し世にまぎれたる魑魅魍魎たちにささやきかけ、 都合十騎の集ふ夕べとなりぬ。 巫女にブリッジなどさせ
身体派アート : キュレーション(松根充和)
身体派アート。 今回のキュレーション(松根充和)は徹底している。 オープニング滝弘子のパフォーマンスは 見逃して残念だが、 11人の展示はその全員の作品が身体派の面目躍如。 エロとグロ、生と死をこきまぜて浄化。 もれなく
本間寛の湿板写真
本間寛の湿板写真。 ダゲレオタイプから湿板、そして乾板の流れ。 かの坂本龍馬が台に寄りかかった歴史的写真の技法が湿板。 この技法であれば、もちろん時代がかった風合いになるわけで、 衣装次第で若者カップルがモンゴル王朝の支
【 タイム食句】 08・16〜08・20
8・20 天體やゆうべ毛深きももすもも : 折笠美秋 〜〜宇宙の暮らし髭剃り忘れ 8・19 この夏をなかったことにする手品みずに戻ってゆくかき氷 : 辻聡之 〜〜短いとすぎゆくものを
『師父の遺言』 松井今朝子
『伝統演劇の発想』武智鉄二 『師父の遺言』 松井今朝子 師父とは、武智鉄二を指す。 武智鉄二の本を読み返そうとしたときに たまたま松井今朝子の存在を知りました。 直木賞作家の顔しか知らず、 単に歌舞伎にくわしい作家程度
又吉直樹
『芸人と俳人』 堀本裕樹が又吉直樹に俳句講義をする形式。 エッセイがはさまれている。 又吉が純文学愛好者であることが ひしひしわかる文章センス。 俳句講義は堀本の指導が上手なことと、 又吉は破調俳句ではすでに傑作をものし
中ハシ克シゲを福永一夫が撮る
4月にSUNABA GALLERYでやった 中ハシ克シゲさんの続編。 スタジオで作品撮影のはこびとなりました。 カメラは福永一夫さん。 クールで熱い緊張から離れて中ハシ節、絶好調。 〜〜ああ、OTOMIの見越しの松ね、
『美の侵犯 蕪村✕西洋美術』 北川謙次
蕪村と若冲が100メートル以内のご近所さんだったから 立ち話しててもおかしないわなぁ。 という発想の企画がミホ・ミュージアム。 蕪村をデュシャンやエルンストやクリムトとの ミステリアスな遭遇に誘いだしたのが 『美の侵犯』