一切の衣服を脱いで2枚の綿布からなる巡礼着に着替える。 属性を脱ぎ裸に立ち返って神に向き合う<メッカ巡礼>。 野町和嘉の写真集はもう15年以上前のものだが、 いまも時々ひらく。 宗教も人間も、どこでもけったいなもんや。
青空書房 87歳 ニコニコのあとの毒舌がおたのしみ
呑んべえ友達に古本上手がおる。 東に椿を中庭に育ててる人おれば、京都だけにみられる 椿十種の育て方などを詳細に研究した本を贈り、 西にスパイスを生業にしている人おれば、胡椒の古代からの 世界流布の歴史資料本を献呈する。
pet検診は放射能野菜購入を義務づけよ
pet検診を一昨年暮れに受けた。 放射能を注射して癌細胞の早期発見というヤツ。 おかげで家人は呼吸器系癌を発見し、去年4月手術。 いま、あらためて放射能をチェック。約10ミリシーベルト。 検査費用は15万円。実体験として
中田篤の漆と有元利夫のにかわ
10年以上も前になる。 毎年、有元利夫の12カ月の卓上カレンダーが あった。あれは今も続いているんやろか。 中世に誘われる静謐な時間の流れ。 フレスコ画にある風化のおもむき。 そんな有元の世界を、中田篤の器にみた。 それ
いまこそ空海、現れよ
空海。魅力的な男や。 弘法大師というと、にわかに説教臭おなって リアルな人物像が褪せる。 高野山大學の生涯学習講座なるものに初参加。 高野山といえば、いろいろ縁がある。 健康に<食べる炭>がええ、とかのブームがあった5年
ベルメールが蘇ってきた
ベルメールのことを知ったのは澁澤龍彦の本だった。 幻想美術館、みたいなタイトル? 本棚をさがしてみた。いつのまにか、澁澤の本も減ってる。 『血と薔薇』も大切に保管してたんやけど。 桃源社『澁澤龍彦集成』が5巻残ってる。
蝙蝠頭を握り手に彫りこんだステッキ
お世話になった大先輩に御礼に何がええやろ。 ふとおもいついたのが、ステッキ。 英国紳士のステッキは粋。とはいえ日本では 老人用の杖。 ボルサリーノの杖をみつけた。 軽い。色もいい。 花菜風の色調のステッキを選んだ。 あた
・波打っていびつな春の大縄跳び
短歌や俳句になにができるか。 地震のあとに問われること。 がれきをとりのぞく太い腕が信頼できることも 一篇の詩があしたの希望をいだかせてくれることも 声高にいうこともない。粛々と。 俳句は役にたたない。無駄なこと。それで
現代芸術のむだ話はおもろい
現代美術。立体、パフォーマンスまで境界がなくなってるんで、 大雑把な感覚でおもろがってるのが、ええ立ち位置でしょうか。 先月バルセロナ現代美術館をのぞいた。 堂々たるミロ美術館、ピカソ美術館などがある街の現代アート だか
浜田英輔の『桜花鍋』を堪能
道明寺は尼寺。 先日、縁あって庵主様と親しく話をさせていただいた。 肌もつややかで慈しみあふるるお顔。 気さくな人柄と深い信仰心がうかがえました。 道明寺といえば、和田萬でも製菓材料として商っていた。、 桜餅につかう粉と