やはらかに人分行や勝相撲/几董。『国民的俳句百選』 の帯は<詠めば日本がよくわかる>。江戸俳句が並ぶと ゆったりとした生活時間の流れとユーモアが漂ってくる、 桜に相撲に反応する江戸感覚をうれしがるのは老人症状? 長谷川櫂
西行、俊成の真贋がわかる
<炭素14法>で年代測定。2000年前の古文書で誤 差は20年。今までは筆跡に頼るしかなかった。直筆か 後世筆写されたものか。そこにもいろんな人間ドラマが。 時間のフィルターでものを見つめなおすと世界が変わる。 (炭素1
連句の座この世の花を惜しみつつ
京都某所で薄茶をいただいたらやたら量が多い。すると 案内の京都妖怪が「京都人は家庭でも普段からおうすを 飲む。だから大切な客人には歓待の意を込めて量を多く する」。この後連衆四人で歌仙を巻く。京都も名残の桜。  
取りばしの<渡し箸>はマナー違反かな?
<逆さばし>はマナー違反。取りばしをもらえばいい。 ここまではわかるが、その取りばしを<渡しばし>にす るのはよくないと日経コラムにあった。大皿の場合には 「こちら取り終えましたから次どうぞ」で正しいのでは? (日経:大
橋本治は時代を「祝福」してくれた
内田樹の橋本治へのラブコール。分析でも記録でもない <祝福>。一番素朴な形態は「国誉め」。民のかまどは にぎわいにけり、と告げること。ぱっとしない日常が陰 翳を増し、奥行きを獲得し、複雑な手触りを持ってくる。 『橋本治と
茶碗は自分を映す鏡、俳句も
日本美術応援団の二人が京都へ修学旅行。<楽美術館> 日本美術の特徴はそのもの自体は鏡的存在。見る側が寄 っていかないと作品からはでてこない。<待庵>侘びは 質素でお金もかからないが貧乏人には近すぎてできない。 『京都、オ
大仙公園日本庭園は吟行に最適
吟行の条件。散策のあと適当な集会場所。清記のコピー ができる。ここの和室はおすすめです。仁徳天皇陵はじ め47の古墳と桜満開。「さくらさくらわが身に水のめ ぐりゆく」主水。花のいろはうつりにけりないたづらに。 (大仙公園
ロボットを強姦したら犯罪か?
森岡正博『33個めの石』。たおやかな哲学にまいりま した。書評の井上章一についてきて、みごとにフットワ ークの軽い知性がいっぱいおるんや。ロボットは人間そ のものが完成点。虐待も殺人もロボット代用で発散する? 『33個目
世界中、花見するのは日本だけ
海外で野外のワインパーティはあるが花見とはちと違う。 日本の花見は平安の昔から単純に桜を愛でるというより、 桜はダシにして宴。時代ごとに衣装も音楽も料理も成熟。 ”花より団子”の酔っぱらいは無粋ではなく正しい大人。 (木
福はなぜか向こうからやって来る春です
おからドーナツをTVでみていた。胡麻をいれたらおい しそう。すると偶然にもその会社から胡麻の見積り依頼。 ちりめんを知人からもらった。これでふりかけ作ろかな。 数日後、国産胡麻サンプル希望が偶然にもその企業から。 (業務