『タイ・レイ・タイ・リオ』のCDには文庫本の神話集 がおまけについてくる。世界中の太陽と月と小鳥と蛇と 虹の物語が解体されて新しい翼で復活する。音楽のルー ツをさぐり、自分のルーツの言葉を探したくなってくる。 『タイ・レ
1kgのパソコンが重いか軽いか?
まあ軽いけど出張には重とおてかなわん。1kgの重さ は明確に認識できる。あんた、これおいしいゆうけどわ たしはパス。主観でええんやけど味覚にも1kgに相当 する基準値があってしかるべき。味覚センサーが数値化。 『プリンに
浜寺に瀟洒なショットバー
このエリアはミナミの老舗旦那衆の持ち家が並ぶ高級住 宅街。そんな一角に拉致された。繁華街の店をたたんで 自宅を改造。小粋な空間で懐かしの心斎橋のあれこれ。 渋いご主人のふるシェカーにカクテル酔いが媚薬となる。 『ジュニア
天ぷら蕎麦は揚げ置きがコツ
割烹天麩羅との違い。まず衣がでかい。これはごまかす んやのおて、衣だけでもそばつゆとからんでおいしい。 意外なコツは揚げ置き。アツアツのせたら油がつゆをよ ごす。和紙で冷ましたタネをつゆでぬくめて麺にのせる。 『そばもん
矢野絢也と黒柳明の油照りキャスティング
個人的なマル秘の手帖、しかも100冊余りに亘るもの を強要されたとはいえ、なぜ渡すのか?渡してしまうん ですねぇ。ここんとこの心の揺れは心理学、文学の範疇。 この心理劇をこんな濃ゆい面々の実演で楽しめるなんて。 『黒い手
繁昌亭には出ない南光を動楽亭で
古典ばっかしやから気ぃつかんかったけど、この人は意 識的に落語家臭さを消そうとしてる。マクラではできる かぎり等身大の本籍の男をみせる。師匠枝雀の狂気に似 た業を自覚する故に、反作用的忌避が働いてるんやろう。 『動楽亭』
バーボンのストレートには牛乳のチェイサー
UFOが産み落としたオーナーと過敏症イッセイ尾形の バーテンダーがバーボンの個性を凌駕する『十年』。酒、 ワインでさえ銘柄は素通りなのにバーボンが覚えられる わけがない。ストレートにはミルクがつく。カウボーイ? 『十年』
白川路の高級バージョン:胡麻丹
書道家・安田申佳さんから手土産に田丸弥の白川路をい ただく。胡麻入りの薄焼煎餅で有名だが、そのワンラン ク上の<胡麻丹>は初めてです。風味はさらに雅さびと いうべき洗練の極み。胡麻を沈めることでかすかな陰翳。 (白川路胡
ごまえもん、ごまひめ 登場
業界でも超カルトクイズ。国産ゴマの新品種で<ごまぞう> の改良バージョン。作物研究所のお固い役所にしてはな かなかやらこいネーミング。和田萬も情報は5月に入手。 岩手の寒冷地では<ごまえもん>のテスト播種も実施済。 (農
貌削るスリラーの夏月の舞/玉庵
マイケル・ジャクソンならばスリラー忌。まちがっても 脱色忌はいけません。句会のおもろさには挨拶句があり 追悼句があり。「老舗消ゆ心斎橋に夏嵐」三甫。数々の 名店が相続税で消える。そごうも復活への足掻き虚しく。 (レノン忌