文楽、中国茶、競馬など趣味を通りこしてどっぷりはま りこんでる連中の集まり。11月、三甫さんがバイオリ ンを弾く『アンサンブル アルビレオ』のコンサートが 神戸で。12月は菜摘さんの油絵個展が西天満の画廊で。 (三甫)枝
芭蕉はスケールのどでかい奇っ怪人間
芭蕉の弟子は伊達男や罪人、悪の魅力をもった男が多い。 その曲者どもを惹きつけるカリスマ性が芭蕉の凄み。晩 年、閑寂の境地を歩む<俳聖>の危険な二面性。『芭蕉 二つの顔』は地道な学術論文だが俗人芭蕉の顔が見えた。 (芭蕉二
「信長のヒゲ燃え残るとうがらし」主水
食句塾。兼題は唐辛子。本能寺の変で信長の死体は発見 されず。燃えあがる遺体はどこに消えたのか?直情熱血 は刺激あふるる唐辛子イメージ。おまけに髭まで変曲り 唐辛子。秋の夜長を歴史ミステリーに誘い込んでくれた。 (死体はみ
フルーツの胡麻和えはなぜか秋の果実
フルーツと胡麻の相性を意外に思うかもしれませんが、 懐石料理にもよくでる。晩夏から初秋のいちじく、梨、 そして柿。乾燥いちじくはドライ・フィグ。トルコやイ ランから輸入。両国とも金ゴマ産地。やはり相性がいい。 (無花果の
源氏物語はベルメールだった
石川九楊が源氏物語を全巻、書の世界で翻訳。文字の変 貌で物語を展開する力業。1巻ごとにカンディンスキー、 クレーと美術全集を繰るように展開し底流にうごめく性 愛にベルメールが匂う。九楊氏に和田大象と書いて貰う。 (石川九
西脇の金ゴマは<播磨王>と名付けよう
栽培1年目。地域の取り組みはベスト1。一本立ちと枝 分かれ品種の品質・収量の調査。40件の農家別の10 00粒重の調査。努力は当然農家の品質に現れる。金燦 々。西脇は丹波のとなりの播磨。”ハリマオ〜ハリマオ” (西脇農業
「渡舟」は山田錦の父親だった。
透明であり旨味の領域が奥深い。情緒ある蔵元の名前と おもったら原料の酒米品種名と教えられた。山田錦を息 子とする絶命品種が復活。新聞紙にくるまった一升瓶の 姿にも潔さ。『桜会』では毎回嬉しい出会いが待っている。 &nbs
マスコミは残留農薬の基準値を問題提起すべき
日経に【輸入ゴマから残留農薬】。そのあとに「健康に 影響を及ぼすレベルではない」。ゴマの違法がふえたの は基準値設定が異常にきついから。米や大豆など毎日大 量に食べる食糧に基準値がむしろ甘い。これはおかしい。 (日経ネッ
西光亭って胡麻メーカーの一族?
引き出物でもらった胡麻クッキーがホロホロとおいしい。 ほかにもやたら胡麻製品。胡麻ゼリー、胡麻豆腐、和え 胡麻。胡麻豆腐は牛乳メインの<嶺岡豆腐>系統。「和 え胡麻」を商品化しようなんて、お菓子屋が思うかなぁ。 &nbs
『今西本店』で暖簾を守る日本の貌を発見
瓜は4年、胡瓜は9年が売り物。丁寧に説明するご主人 は5代目。その奥に東大寺の仁王さんより味わい深い顔 の御仁が鎮座。4代目。家父長制の良き伝統がにじみで た容貌に出会えるだけでもここの奈良漬けの値打ちあり。 (今西本店