鶴瓶が落語に取り組み始めてわずか6年。芸の成長を同 時代的にみられることはラッキー。鶴瓶は噺だけで人を 笑かす希有な天才やから、今回の葬式演出は無用。「ら くだ」のオチは原本より鶴瓶案の方があほらしいてええ。  
『でっちあげ』 : 福田ますみ 著
<福岡「殺人教師」事件の真相>。マスコミ暴力の怖さ の実例。一流のジャーナリスト数名が実名で書かれてい るがその圧倒的な暴力性からすれば社会的な制裁が甘い。 食品業界でも視点を欠いた見識のない告発報道が猛威を。 &nbs
『らも』 : 中島美代子 著
泥酔で階段から落っこちて死んだ中島らもの奥さんによ るラフな回想録。(日航裏Kの階段もきついからいつも 他人事とは思われへん)。新聞の<明るい悩み相談室> をトイレで読むのを楽しみにしていた時代がありました。
<きうち> : 蕎麦切り
若いご主人だが修行20年。入り口の蕎麦打ち場で土曜 日は蕎麦打ち教室も。5種類の蕎麦をうちわけて用意。 最近の細切り技自慢志向に反対。ちゃんと蕎麦の味と香 りを楽しみたいんならマッチ棒の太さがいる、との主張。
『大阪おもい』 : 坪内祐三 著
『まぼろしの大阪』第二弾。坪内のツボにはまってしま う。江戸前寿司ファーストフードに大阪寿司スローフー ドが負けてる状況を憂慮。駅弁、蕎麦屋、飲み屋に関す る好奇心感度がひくひくわかる。きれいな大阪弁つかお。  
<友志良賀> : 高林堂
砂糖漬けの和菓子。栃木県の特産<干瓢>が原料という 珍品。このネーミングは本来結納につかわれるもので、 ほかには鰹節=勝男節、するめ=壽留女、昆布=子生婦 とか。めでたい、というより時代感覚のズレがこそばい。
花所望・歌所望 : 世沙弥茶会
作法もへったくれもない。庭の枯れ木や野草を並べてお いて客全員に花瓶に挿してもらう。その間に俳句か短歌 を即興でつくり筆で書いてもらう。プレッシャーから解 放されてのお茶は一層おいしい。締めは打ちたての蕎麦。  
トランプマジック : 堤幸生
至近距離で見てもさっぱりわからへん。親切にタネを明 かしてくれる。せやけど、なんべんやっても、あれ?な んでもかんでも騙されやすいタチが実証されて情けない。 リクエストすれば堤先生はボランティアでどこでも出張。 &nbs
北納税協会 : 講演依頼
「税務署から電話ですよ」。ビクッ。この条件反射はな んや。ちょっと身構えたけど用件は<講演依頼>。北区 で適正申告の表敬を受けた事業者のあつまりで、3月に <胡麻>の話を。会長はあの神田川俊郎さんだそうです。
『知られざる魯山人』 : 山田和 著
初対面の人と<魯山人>の話題になり、毀誉褒貶対立で 気まずい食事になったことがある。そうさせるオーラが 死後も浮遊している。アーティスト列伝でもアクの強さ ではトップ。是非生きているナマの面構えをみたかった。