『なにわ野菜・割烹指南』上野修三。レシピと写真の料 理事典であることはもちろんだが素晴らしさは文章。絶 品の随筆。『天神坂上野』が閉店になってもこんなかた ちで上野さんのなにわ語りを聞くことができるのは幸運。
新梅田食堂街の蕎麦『香雅』。大阪駅ガード下あたりの ごちゃごちゃしたとこ。どうせ立ち食い蕎麦系、期待せ んとはいったら大合格。蕎麦通やない若い子ぉにも奥さ んの対応があったこうて感じええ。蕎麦屋は人柄でっせ。
『面白すぎる日記たち』鴨下信一。藤原定家から山田風 太郎まで。有名無名。戦死者のポケットに残された日記 の多さにアメリカの将校が驚いた。<日本人は日記好き の国民>。ここ数年のブログ日記氾濫は日本独自の文化。
渡辺和博氏が死んだ。五十六才。「友の死は、自分の一 部が死ぬのである。としをとって、友人のほとんどが死 ぬと自分のほとんども死ぬのである。としをとると、も う新しい友人はいらない」。嵐山光三郎の文章が沁みる。
『ディパーティッド』。佐藤優の本から<インテリジェ ント・オフィサー>なる存在を認識。もちろんニュアン スは違うが<スパイ>に急に興味をもち映画館に。怪演 ジャック・ニコルソンにそっくりなおじきが親戚にいる。
胡麻『食育』シリーズを企画中。幼児の食の乱れは想像 以上。肉やポテトの冷凍をレンジであたためた<チンチ ン弁当>。さらに具材とは無縁の駄菓子をのせマヨネー ズをかけた30秒仕上げの<駄菓子どんぶり>には仰天。
繁昌亭は5ヶ月経っても超人気。夜席も三枝さんの席は 即完売。新作落語<背中で老いてる唐獅子牡丹>を検索 してブログ『桂三枝の落語的日常』をのぞいていたらな んと和田萬の胡麻団子屋開店を紹介する写真発見。深謝。
阪急催事『美味探訪』終了。和菓子、洋菓子の銘菓名店 揃い。チラシの扱いも大違いのため和田萬立ち上がりは 大苦戦。ところが後半戦にはいるとリピート客殺到で凄 い反響。もうこっちのもの。次の大型企画の出店も決定。
食句塾「今回のこれ1番」第1〜100回
●第1回(1998.8.27開催) クレパスのすいかではじまる絵日記帳 (伏兎) ●第2回(1998.10.1開催) 一ミリの十分の一を雨がゆく (磯菜) ●第3回(1998.11.5開催) 峡の湯に茸鍋と月の贅 (翠胡
<まんでい会>でちらっと胡麻の講演をさせて貰った時 以来気になっていた『伊万邑』。若手注目株の割烹。最 初のお皿は<お豆さんのたいたん、いわし、おいなりさ ん>。〆<蒸し寿司、粕汁>。浪速割烹の独自性を主張。