ふたりの巫女、枕元に立ちておいでおいでする。
誘わるるままに目覚めれば、
吉野太古の郷、丹生川上神社へ。
伊邪奈岐命(いざなぎのみこと)、伊邪奈美命(いざなみのみこと)をお祀り、ほかに女神坐像とあわせて3体が
おととしの『大古事記展』に展示されていた。
宮司に拝観を所望したところ、御開帳はならず。
かわりに主祭神である罔象女神(みづはのめのかみ)の軸を
掛けていただきました。
横には、厳瓮(いつべ)。
日本書紀に書かれている埴輪の酒瓶のこと。
これを川に沈め酔った魚が浮いてくるのを川下に流して
勝利の報せに使ったという。ここに浮いてくる魚は
魚偏に占う、とかいて鮎。
いまも、丹生川に釣り人がひとりふたり糸を垂れている。
タイムトンネルを潜らずとも、
古事記、日本書紀の世界にやすやすとワープ。