ひと雨ごとに胡麻がぐんぐんのびる。
この時期の雨を<喜雨>、ほんとに
生きるよろこびの実感がわいてくる。
国内で胡麻栽培をはじめて10年近く。
去年からごま畑オーナー制度で、お客様ファミリーも
種まきから収穫まで、参加してもらっている。
一番は<食育>です。
あちこちの小学校でゴマ栽培も実践してもらってます。
種から芽がでて花が咲いて実ができて、それを食べます。
その自然の営みが理解できない。
明治に村井弦斎は『食道楽』になかで
<食育>の大切をゆうてます。
フランスの小学校では、5種類のシンプルな水の味を
飲み比べる食育があります。
水のかたい、やらこいがいまの日本の学生にわかるやろか。
わずかこの100年で<味の素>と<インスタントラーメン>の
発明で、食は革命的にかわりました。
科学は必然的に崩壊にむかう、このことからすれば
食が崩壊することも必然です。
せやからこそいま<食>と<セックス>を人間的感触の
最後の砦として、たのしまんとあきません。
そのたのしむ術を、こどものときからおしえてあげるのが
大人の義務やないかと。