蕎麦好きはすけべえである。

久々の東京。
5軒ギャラリーをめぐって、〆はさぁ蕎麦にきまってます。
今回は『室町砂場』。

ちょおど、誰そ彼。
どこかなときょろきょろしながらあるくのに
この界隈は江戸風情。
灯りにちかづくと、あなごとある。
『玉ゐ』。う~~~ん、誘惑度90.
がんばって、砂場に。ここも風情あり。

お酒をいただきながら、蕎麦を手繰ります。
もりもかけもいただきました。
一度は<砂場>にこなければ、というおもいが強かった。
砂場は大阪が蕎麦の発生の地であることの確認地点。
太閤さんが大阪城をつくるときに建築資材の砂をおいた場所。
建築現場のあらくれ男たちのために、
すぐたべるもんの蕎麦がでけた。
砂場のある大阪新町は江戸吉原、京都島原とならぶ
三大遊郭。むんむんの男がむれてるんやから、この文化は
自然発生するんでしょうな。

蕎麦屋の二階といえば、むかしは色っぽいことを
いたす空間。
こうして老舗の蕎麦屋でお酒をのんでると
みえてくることがある。
こんな単純な食いもんに執着する日本人の
DNAには、蕎麦と色事因子がまとわりついてる。
すなわち、蕎麦好きはすけべえである。

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【タイム食首】
ひとひらの 雪をとり来て母うしの  にほひやさしき ビスケット嚙む
: 宮沢賢治