桑田卓郎の茶碗でお薄をどうぞ

金沢21世紀美術館の
『工芸未来派』展覧会の内容を
NHKで特集をしていました。

毎年の『日本伝統工芸展』では出会えない
スリリングな作家がピックアップされているようです。

北村辰夫 : 漆工芸の超絶技巧。
これが日本の技にとどまらず、世界の<聖なる>オブジェとなる展開にうなりました。

焼き物としての九谷には、魅力を感じることはなかったが、
おおきく変貌しているようです。新しい才能が伝統から
未来的な魅力をひっぱりだしています。

桑田卓郎さんの茶碗。
林屋晴三さんが彼を茶室に招待。
将来性を評価しているが故の愛情あふるる苦言を。
「ひとりよがりで、お茶に対するやさしさ、愛が感じられない」。
口づくりやもったときの感触など、正統派からは真逆といえる。
世沙弥でも桑田茶碗はよくつかいます。
食事の最後でお薄をだします。
さっと緊張がはしります。
そんなとき、桑田茶碗の破天荒ぶりに
これってええの?
わらいがおこります。
緊張と緩和。
脱臼効果にはもってこい。
いりんな楽しみ方があっていい。