ミホミュージアム『土偶展』と舟越桂

ミホミュージアム『土偶展』

土偶、はにわ、縄文土器。
もうさんざん見てきました、とタカをくくっていたら、
おもしろいおもしろい。
ライブ感。
BC3000年から今の2000年まで、
ざっと5000年アートの世界は響きあって、
競合しつづけているんですね。

人間の肉体がディフォルメされて
神様の造形の不思議にワクワクしてきます。

舟越桂の立体作品に『水に映る月蝕』があります。
女性の腹部が膨らんで妊娠をイメージするのですが、
そのふくらみがアドバルーン状で異常なんです。
これは、なんだろう?
居並ぶ土偶をみていたら、
長者ケ原遺跡の<鳴る土偶>にドキッ。
お腹のパンパンのふくらみが、まさに舟越作品の
シルエットラインと同じものでした。
BC3300年ごろにつくられたものです。

水、月、女。
さまざまなイメージが波紋のようにうずまいてきます。