柄澤齊。
ここにきて急に重なった。
発端は、5月玲瓏歌会での塚本邦雄特装版歌集の紹介。
1975年に塚本邦雄はデビューしたばかりの柄澤齊に惚れ込んで、
限定 60部で『香柏割礼』を出版。
塚本の趣味版であって、ほとんどひとめにふれていません。
その歌画集には、15点もの木口木版が発表されています。
それがあって、6月にはじまった
国立国際美術館「ノスタルジー&ファンタジー」展。
10組の作家に、意外というか柄澤齊がふくまれていました。
ほかにも興味ある作家が多く、それなりに柄澤齊作品も軽く流しながら。
7月号、現代詩手帖の特集が
<詩からアートへ / アートから詩へ>
<柄澤齊 その「版」と「画」と「言葉」>
このタイトルで時里二郎さんが、70〜80年の
詩画集をさかんに発表していた頃の話をかいています。
これはいかん、もう一度ゆっくりと。
今回2度めの国立国際美術館。
2012年の新作
銅版画連作15点
『夏の鏡』
詩が添えられている。
ぬばたま・・・白布・・・
風峠・・・鏡の旅・・・
よし、ことしは
詩情あふるる夏をむかえることができそうだ。