06・10 無職なのに舌の肥えてる妹が「ないわ」と呟きながら箸置く : 小坂井大輔 06・09 一滴のうすくちしやうゆ緑さす : 藤本美和子 06・08 なめろうはゆうれいの肉少しずつ月夜すず
<アートな一句 2027> 2027/06/06~06/10
2027/06/10 始祖鳥にやけに詳しきアロハシャツ : 篠原新治 2027/06/09 蛍の夜ふけて楕円に似たりけり : 橋閒石 2027/06/08 梅雨霧や車の鍵のかかる音 : 浅川芳
<アートな一句 2026> 2026/06/06~06/10
2026/06/10 祖母山も傾山も夕立かな : 山口青邨 2026/06/09 音楽を聴かないひと日なかぞらにひっきりなしに砂ふるような : 佐藤弓生 2026/06/08 あぢさゐはすべて
<アートな一句 2025> 2025/06/06~06/10
06・10 噴水に指をさしいれこの世から生まれるときを思い出せそう : 塚田千束 06・09 いもうとは水になるため化粧する : 石部明 06・08 店内のライトの一つのみ薔薇のステンドグラス
<遊行一句 −2027> 2027/06/01~06/05
2027/06/05 またもがく蠅にもどりてながれけり : 栗原修二 2027/06/04 ころがれる腑抜けごころの竹婦人 : 石嶌岳 2027/06/03 ががんぼが落つ電気代明細に : 黒
<遊行一句 −2026> 2026/06/01~06/05
2026/06/05 雨季来りなむ斧一振りの再会 : 加藤郁乎 2026/06/04 紫陽花をたったひとつの明かりだとはっきり思うとき退化する : 永井亘 2026/06/03 魂のゼラチン質となる螢 :
<遊行一句 −2025> 2025/06/01~06/05
06・05 喉にある私の窪み 最後まで関西弁はうつらなかった : 土居文恵 06・04 動く葉もなくておそろし夏木立 : 蕪村 06・03 一滴がひらたい石の床に落ちそれが聞こえるくらいに孤独
<飲食一句 2027> 2027/06/01~06/05
2027/06/05 大将の十八番はB’z沖膾 : 櫛部天思 2027/06/04 純系の胡瓜曲りたくてまがる : 河内文雄 2027/06/03 隅で食ふまかない飯や夏夕べ : 大瀬俄風 &
<飲食一句 2026> 2026/06/01~06/05
2026/06/10 永遠に泣いていたいの心太 : 池田澄子 026/06/09 兄たちの遺体のごとく或る日ひそかに村に降ろされいし魚があり : 平井弘 2026/06/08 鱧の皮なんぞおも
<飲食一句 2025> 2025/06/01~06/05
06・05 冷蔵庫だけが大きな家でした : 八上桐子 06・04 水割りに島美人飲めば涼しもよキャベツお代はりバラ・ズリお代はり : 山下翔 06・03 短夜の脂に曇るナイフかな : 相子智恵