05/10 夕雨に縫はれしづかに夜となる あなたに逢へば一晩老いる : 藪内亮輔 05/09 野はむらさき平行棒の夜明けかな : 太田紫苑 05/08 わたしなど夢の奥地にいたころは毛のある枝
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2020 】2020/05/06~05/10
05/10 姉死んで妹あける豆の缶 : 冬野虹 05/09 爪楊枝のはじめの一本抜かんとし集団的な抵抗に会ふ : 花山多佳子 05/08 雷の下キャベツ抱きて走り出す : 石田波郷  
「茴香變」塚本邦雄
#bookcoverchallenge −1 「茴香變」塚本邦雄 限定三百部 茴香はもと回香です。魚、肉等の鮮度の落ちたのも これで「香りか回る」意あり 手紙を添えて戴きました。 今年生誕百年に当たります。
【遭遇一句 −2020】2020/05/01~05/05
05/05 夏来れば人しづまりて閑古鳥 : 夏目成美 〜5・5 立夏。 コロナ俳句ではありません。 作者は江戸後期の俳人。一茶の庇護者。 05/04 うたかたの此世を如何に思ふべき よき事とはそも何を云ふら
【 タイム食句 ー2020 】2020/05/01~05/05
05/05 何してもムダな気がして机には五千円札とバナナの皮 : 永井祐 05/04 死が見ゆるとはなにごとぞ花山椒 : 斎藤玄 〜紀州の前西農園さんが朝摘みたての 花山椒を届けてくれました。 花山椒は雄、
【遭遇一句 −2020】2020/04/26~04/30
04/30 科学者も科学も人をほろぼさぬ十九世紀をわが嘲笑す : 坂井修一 04/29 猫の子の破る狩野の襖かな : 籾山梓月 04/28 死んでも火葬じゃ蛆の餌にもなりゃしない流した精子の量
【 タイム食句 ー2020 】2020/04/26~04/30
04/30 黄金週間うに丼に生卵 : 倉田明彦 04/29 喉や渇く 夏秋冬をぜんぶ足したら春になるそんな気がする : 笹原玉子 〜「偶然、この官能的な」第三歌集 2020/04 04/28
【遭遇一句 −2020】2020/04/21~04/25
04/25 鉄棒に折りたる花の夜のからだ : 鳥居真理子 04/24 かずかぎりなきVOID をかかえた人のため埋めつくさんと噴くさくら花 : 井辻朱美 04/23 こなぐすり溶けゆくままに花
【 タイム食句 ー2020 】2020/04/21~04/25
04/25 起きぬけにひとくちの水わたくしは夢でも空を飛ぶことがない : 吉岡太朗 04/24 きなこまぶせば少しごまかせそうな春 : 広瀬ちえみ 04/23 晴れながら風音さむし子等あそぶ空
【遭遇一句 −2020】20/04/16~04/20
04/20 そうですかきれいでしたかわたくしは小鳥を売ってくらしています : 東直子 04/19 花守や白き頭をつき合わせ : 去来 〜芭蕉がこの句を評価して 「さび色よくあらはれ、悦び候ふ」 04/18