食句塾。兼題<マヨネーズ><秋刀魚>。 この異常な猛暑がぷっすんと終わってくれたのなら、 ええけど。まだ続いてるからあきません。 弥華藍好調で今回の食句賞も獲得。 「鰯雲ポストの前で読む手紙」 ポストに入れる前の迷い?
カテゴリー: 食句塾
「せみのはか」としてガリガリ君の棒 /主水
食句塾。 アイスキャンデー食べたあとの棒を土にさして 蝉のお墓に。少年の日の想い出。異常な猛暑で 「ガリガリ君」の製造がまにあわないようです。 ・秋暑し不明長寿の味噌黒し / 磯菜 行方不明のお年寄りを80歳からにすれば
蠅叩き終われば只の男かな / 主水
食句塾季刊誌がもう29号。批評に時間がすくないので 今回から句会とは別の会合をもつことに。 歴史上どんな英雄豪傑、哲人天才、IT勝者であれ、 人間の営為などたかがしれている。名誉も財産も それがなんやねん、はだかになった
鰻重やマツコデラックス寝返る/玉庵
食句塾の席題「鰻」。 巨漢の寝返りに感じる、重量感や暑苦しさ、派手、 豪華、黒づくめが鰻重にピタリ重なって高得点。 単なる寝返りでは、おもろうない。 オカマを軽蔑する人種や逆にゲイにすりよる連中には、 いつでも堂々と寝返
・蓮舫を量産出来る紫蘇畑 / 主水
食句塾の兼題「紫蘇」。 毎度わけのわからん主水の句で、今回は マイナス6点の栄誉。 あらためて見ると「蓮舫」とう名前は 淡い色調の幻想的な世界をイメージさせる。 句の出来不出来より、タイムリーに<蓮舫>を 使うところがエ
第2回句会対抗戦 in 世沙弥
今回は<HOT句会VS食句塾> 兼題:笑・ビール 席題:薄暑・箸 自由:2句 各人6句で対戦。今回は食句塾の大勝でした。 ・夏みかん姉妹そろって肩太り ・街薄暑兄をこぼしてゆく電車 ・箸置きや聞かないふりする蝸牛 この3
”楠音”でもりあがる句会も変
食句塾季刊誌春号の合評。 <写俳>コーナーで祇園の宵を歩く芸者の写真を みて一句。 ・楠音を忍ばせてるや春の宵 / をかし 甲斐庄楠音の絵の話題になったら、好きや嫌いや 振幅度の激しい反応。いずれにせよマイナー系偏愛 の
することがなくなったので鳥帰る/主水
食句塾吟行 武田尾 : 武田尾は桜あり渓谷ありトンネルあり 廃線の枕木あり鶯あり落椿あり。 吟行にはネタがいっぱい。 ・春人事椿の後の山桜/三甫 サラリーマン人事はえてして予想に反して あいつが出世したりあの人が左遷され
・蛇穴を出るおばちゃんは飴を出す/ 主水
食句塾 : 兼題は<浅蜊><中華> 席題は<飴> 「浅蜊掘る太宰は吾子を愛せしか」 弥華藍 父たる者の永遠の孤独。普遍性がある。 太宰治に『海』という超短編があるそうです。 <蛇穴をでる>は春の季語。 おばちゃんは<大阪
「遠足の列ふくらむや秋あかね」を読み解く
食句塾 : 今回は、前半句会、後半は季刊誌の批評。 全然点がはいらなかった句を新たな角度で 読み解くコーナー。 『怖い絵』という中野京子さんの名画の読み解きは スリリングだが、同様に、この俳句も一読無邪気な 遠足シーンだ