カテゴリー: 短歌・俳句周辺

食句塾 兼題　：　飴　首 席題　：　５月連休の嘱目詠 で ・大阪の飴弾丸より速し　：　主水 おばちゃんのおせっかい、かえしの瞬発力。 速射砲のごとし。 ・見つけたり猪首に似合ふカンカン帽　：　りえこ ちょっと上の世代。白

塚本邦雄歌集　特装限定版 『感幻楽』　　表紙版画：山本六三 絵画作品のように木の額装がされています 『香柏割礼』　柄澤齊の木版画作品が１０数葉、 短歌と響きあう配置に ほかにも、自筆原稿だけで仕上げられた限定５部の歌集な

５・５ ばきばきとキャベツはがして仲直り　　　　　　　　　　　　　　　：　大木あまり 〜〜くるんで巻いてくたくたにして ５・４ ローソンとファミリーマートとサンクスとサークルKのある交差点　：　吉岡太朗 〜〜行列のラーメ

４・３０ 象の鼻を筒切りにする料理法（レシビ）等メモさせて鸚哥経の施餓鬼　：　塚本邦雄 〜〜プルプルの軟骨ゆでてナンプラー ４・２９ ゆく春やあまき切手の舌ざはり　　　　　　　　　　　　　　　：　吉岡実 〜〜旅の記憶は苦

４・２５ おほさじに牛乳のこる桜かな　　　　　　　　　　　　　　　　：　彌榮浩樹 〜〜桜前線網走着 ４・２４ おそらくはここにも名前のあるならん楊枝の元の三筋の溝　　　：　永田淳 〜〜額の皺小川気づけば大河なり ４・２３

４・２０ 春キャベツ丸ごと買ひて芯くり抜きキャベツ巻作りし日は帰り来ず　：　北沢郁子 〜〜ざっくりと刃を刺し込まん光ごと ４・１９ 桜餅しづかな客の来てゐたり　　　　　　　　　　　　　　　　　：　津川絵理子 〜〜道明寺蒸

４・１５ 花筏糖質ゼロという時間　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：　松井国央 〜〜散りたけれどもいやいや長寿 ４・１４ 抜歯後の数時間にてもりあがり肉がうずめし歯の穴あはれ　　　　：　小池光 〜〜五十年なにもなかっ

４・１０ この鯛は無病息災に生きこしにこうしてわれの口に入りたる　：　沖ななも 〜〜鯨食う食物連鎖南極へ ４・９ 春宵や食事のあとの消化剤　　　　　　　　　　　　　　　　：　波多野爽波 〜〜体重グラフ三日でとぎれ ４・８

食句塾 ・ガンジスを沸かし飲み干す修羅の春　：　りえこ 兼題＜沸く＞で壮大なスケール。修羅でまとめすぎ。 ・朧夜やしんと金環生む紅茶　：　翠胡 ゴールデンドロップの瞬間。 月のおぼろと金環の対比。 ・前列に埴輪の座る島歌

３・３１ 干網黒くはげしく臭ひわがうちにしんしんと網目ちぢめゐる肺　　：　塚本邦雄 〜〜さより　ひと夜風のさらしものにされ ３・３０ わらうて呑みこむ山盛り飯か夜桜は　　　　　　　　　　　　　　：　竹中宏 〜〜根の国の霊