『餃子と高級フレンチ ではどちらが儲かるか?』。会 計の本。『さおだけやはなぜ・・』『なぜ社長のベンツ は・・』。つられてまた買う阿呆がいる。オマエのコト ヤ。ちょっとは勉強に、とスケベ心を擽る出版社の手口。
坂田籐十郎と市川団十郎、東西大名跡の競演。ムラムラ と突然観たくなってチケットもないが松竹座へ。3階席 に空き。両雄よりも『毛抜』の海老蔵に惚れ惚れ。色悪 の荒事。小姓にも女にも手を出す好色ぶりと見得の切れ。
岡部伊都子『伊都子の食卓』。軽い食のエッセイと思っ たら大間違い。哲学と美学に裏打ちされたみごとにやわ らかい文章に衝撃。向田邦子よりコワイ。山口瞳よりフ トイ。<随筆>というジャンルを初めて認識した。敬礼。
七草がゆ。<人日>の節句。ピンとけぇへん。ことしの <人間>の運勢を占う日でこの朝に七草を食べて邪気を 払う目的。世は空前の占いブーム。マスコミはギャグで ええからこんな習慣おもろう遊んで若い子に教せたらな。
『大阪胡麻問屋組合』新年会。その昔ゴマの仕入は<入 札>制度があったが流通は激変。わずか4社が情報交換 のためだけに入札を続行。しかしそれも3年前に廃止。 入札会場であった天満老舗料亭『相生楼』に年1回集う。
日経新聞で佐佐木幸綱がテーマ別に短歌ベスト5を紹介。 まず<恋の巻>。塚本邦雄「馬を洗はば馬のたましひ冴 ゆるまで人恋はば人あやむるこころ」。栗木京子「女ら は中庭につどひ風に告ぐ鳥籠のなかの情事のことなど」。
『美味しんぼ』。やはりレシピが圧倒的に豊富。茄子の ヘタを蓮弁の<うてな>に見立て黒すりごまと合わす突 き出し。<中国人は四本足なら机も食べる>にかぶせて <二本足も母親以外は食べる>。雁屋哲がほかの対談で。
『世沙弥』料理修業のため4軒フレンチはしご。『トロ ワグロ』>コンソメジュレにミニトマトを沈めた日本美 学の奪取。子羊の骨の丁寧な処理にオキーフの絵画を連 想。『ロブション』>ポテトの完璧な下味で全体を構築。
「初打ちやたしかきのうは晦日蕎麦」大象。てなわけで 元旦早々打ち初め。「去年今年貫く棒の如きもの」では ないが年を越えてほそ〜い蕎麦がつながっている気分。 何やっても飽き性。今年の大晦日に蕎麦打ちしてるかな?
【ごまはおもろい】。おいしさ、健康食、農業といろん なベクトルを全方位で展開できる面白さ。今年は<食育> にも積極的にかかわっていきたい。昨今の日本人の心の 荒廃に<食の荒廃>も大きな要因。ゴマからアプローチ。