素材もソースもオリジナリティにあふれて、細かい神経 がゆきとどいている。料理に対する情熱がメッセージと して伝わってくる皿が次々と。しかも安い。これじゃ儲 けないやんかと心配したくなる。激戦地区はレベル高い。 (イ・ヴェ
カテゴリー: セサミ日記
北野勝彦の白備前にすざび
北野勝彦さんはご近所。一番最初に陶芸教室に通って以 来の仲。ギャラリー桃青さんが先生の30周年記念の立 派な図録を作成。備前面取壺の大作より白備前の皿。柔 らかな白の影に枯れ果ててゆくすさび。料理の実用性も。 (桃青・個
”食は社会の縮図” 伏木亨
「食育は食材の栄養価や健康面を強調することではない。 ”お袋の味”である食は本来、親が食べさせたいものを 食べさせるのが当然で、子供に食べさせたいものを聞い てから作るというのはとても不思議なこと」。日経朝刊。 (伏木亨
国産胡麻のおかげで”おばら整骨院”通いに
左腕にシビレ。ここ二月毎朝台所で国産胡麻を煎ってい る。全国の農家さんから集まってくる胡麻の味比べ。た かだか30分フライパンを振る程度でつくづく歳やねん なぁ。マッサージがきついきつい。絶叫しつつマゾ快感。
アート・アンサンブル・オブ・シカゴのレコード
本なら捨てるがレコードは捨てられない。「苦悩の人々」 「アーバンブッシュマン」の2枚は30年以上前か。聴 きたくても聴けない。「ラジオのように」も。今はCD で。ふりかえると一番聴いたミュージシャンはAECだ。 (AEC
上野で蕎麦3軒はしご
11:30からスタート。池之端の籔、客の注文をとお す口調に情緒あり。蓮玉庵、表の蕎麦屋風情が抜群。上 野やぶ、籔御三家ではないだけ庶民的。関西の蕎麦屋も 腕では負けなくなったが、やはりお江戸は客の層が厚い。 (池之端
大澤江津子:MIギャラリーで個展
食句塾のメンバー菜摘は画家の顔も持つ。今回の個展は 和田萬本社のねき。街角や群衆スケッチなど軽いシャレ たタッチの印象があったので、厚塗り重厚な抽象作品群 に驚く。この画廊は全面硝子張りなので夜でも道路から。  
”ムルソー クロ・ド・ラ・バール”を呼び起こす
記憶に幽かに立つワインがある。銘柄が30年間思い出 せず悶々。それを『ワインの自由』で偶然発見。澱がす っきりの感あり。堀賢一は製造現場を把握し学術的資料 を提示。あまったるい感性的コメントが微塵もない辛口。 (クロ・ド
「健康被害がないとわかる場合は、廃棄処分にする必要はないのでは」
日経12/5夕刊【基準値って何?】。上回れば即「食 べられない」わけではない。残留農薬に消費者が過剰反 応することから食品回収や廃棄処分には異論がでている。 06年シジミは1日200杯のみそ汁許容量なのに禁止。 (農薬ネ
ハンマースホイ:これは禅問答の世界だ
モンポウの沈黙の音楽や長谷川等伯の松林屏風を連想。 わざと椅子の足を3本にしたり、影の方向をあからさま にチグハグに描いたり。静謐で内省的な世界なのに仕掛 けがケッタイ。そうか、これは禅問答をしかけてるんや。 (ハンマー