11・20 換気孔より金管の音柿熟るる : 星野恒彦 〜〜霧をふるわせマイルスが泣く 11・19 人参がそもそも嫌いだったとは言えぬ空気のなかにいる馬 : 藤島秀憲 〜〜しち
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
{タイム食句}11・11〜11・15
11・15 啖呵切りカラダを張って守るのはケシの実みたいな愛なのでした : 久保芳美 〜〜香りふくむ微量の毒がくせになり 11・14 鴨・海老・豚みな死んでゐる皆で囲む : 高山れおな 〜〜順に
古城塞くぐれば民の冬構 : 弥華藍
食句塾:席題<古代> *古城塞くぐれば民の冬構 : 弥華藍 古城塞が卑弥呼の生活空間を彷彿とさせ、高評価。 *情死せし古代の塚や花八つ手 : 翠胡 情死は中世から近代にできた概念で、 古代にふさわしくないという意見がでて
{タイム食句}11・06〜11・10
11・10 銀河系柚子にはもはやもどれまい : 糸大八 〜〜オーロラの香をしばし楽しも 11・9 惚れ惚れと骨を見てをりぬ秋深きともしびの下鰈食(を)しては : 照屋眞理子
{タイム食首} 11・01〜11・05
11・5 二十年前のタキシイドわれは取り出でぬ恋の晩餐に行くにもあらず : 前川佐美雄 〜〜立ち飲みで袖すり合うはアルマーニ 11・4 街に出て対き合ひ食べて雁のこと : 仲村青彦 〜〜ほく
{タイム食句} 10.26〜10.31
10・31 ブラックコーヒーといふ喪装や秋晴れに : 中村安伸 ~~あまちゃんブームとうの昔か 10・30 死者なかんづくキャパに供ふる一塊の熟柿透きとほりて腐るまで : 塚本邦雄 ~~
好きな俳人、又吉直樹
食句塾:季刊誌42号批評会 毎号、<好きな俳人>というコーナーがあります。 今回は新人の咲也の担当。 とりあげたのは<又吉直樹>。 ・カキフライが無いなら来なかった ・改装中の寺に用は無し ・新館本館どちらの裏か再度番長
【タイム食句】 10・21~10・25
10・25 あったかもしれぬ未来に柚子をのせ : 岡野泰輔 ~~泥つき小芋煮て黴くさし 10・24 いつも何か食べたがっている友とあなたの死後の坂をのぼった : 東直子 ~~逃走しきら
【タイム食句】 10・16~10・20
10・20 厨子王の姉の安寿のかなしみをぎんなんあぶる香にぞ思ひし : 高野公彦 ~~いちょう大樹忍び音もらす翡翠の実 10・19 月夜、あるだけの米をとぐ : 山頭火 ~~
【タイム食句】 10・11~10・15
10・15 襲名は熟柿のごとく団十郎 : 筑紫磐井 ~~まねきの板の裏返されて 10・14 みっしりと林檎をつけし宇宙樹の香にさそわれて昇りゆくなり : 松川洋子 ~~のどぼと