8・25 すいかバー西瓜無果汁種はチョコ : 榮猿丸 〜〜赤いスープにバジルシードを 8・24 ひとりでも生きられるから泣きそうだ 腐り始めの米は酸っぱい : 坂井ユリ 〜〜ど腐れの声に向かいて発酵す 8・23 梨むくや
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 08・16〜08・20
8・20 桃うかぶ暗き桶水替うるときの還らぬ父につながる想い : 寺山修司 〜〜夜通しに男の厨昆布煮る 8・19 新涼の水の重たき紙コップ : 山本紫黄 〜〜二日酔いなる錫のぐい呑 8・18 ひまわりの種テーブルにあふ
【 タイム食句】 08・11〜08・15
8・15 敗戦の日の夏の皿いまも清し : 三橋敏雄 〜〜あらかじめヒビ欲望のため 8・14 空に往きし兄たちの群わけり雲わけり葡萄のたねを吐くむこう : 平井弘 〜〜黙りあう反動長き黙りあう 8・13 敵側のスタンドにゐ
【 タイム食句】 08・06〜08・10
8・10 卓に皿皿に梨梨に陰皿にも陰それがそのまま私に見える : 小宮良太郎 〜〜夏の果の腐ちてゆくまま放置せり 8・9 ノックして応答の無き西瓜かな : 金子敦 〜〜アリバイ証明黒い点々 8・8 キミの血を見たことがあ
『食句塾』20周年記念
『食句塾』20周年記念 「食とハーブの図書館」のいろいろな企画コースの 1つとして、半年ぐらいの予定でスタート。 季刊誌も92号に達した。
【 タイム食句】 08・01〜08・05
8・5 葛餅の黄粉必ず余りけり : 小野あらた 〜〜靴下の穴そっと手でかくす 8・4 飲んだ水一分後には生殖器にとどくときいたそれはまぶしい : 雪舟えま 〜〜真夜中に逆噴射する苦き粒 8・3 炎昼や箸にかからぬものが好
【 タイム食句】 07・26〜07・31
7・31 手から手へわたるバナナのやはらかな果肉に刻まれる未来史が : 塚本邦雄 〜〜放おっておけば書き散らす魔王の書記 7・30 死の話少しだけして冷素麺 : 浅川芳直 〜〜茗荷が忘れて恨みを残す 7・29 嫁として帰
【 タイム食句】 07・21〜07・25
7・25 抽象的な人間と人に言はれしことまた思ふ夕餉のサラダをまぜてゐて : 大西民子 〜〜唯物論暑さでへたる下半身 7・24 青へらす空に海南鶏飯(カオマンガイ)のたれ : 佐藤文香 〜〜ドタキャン続きダークダックス
溽暑の聚楽庵句会
溽暑ものともせず聚楽庵句会。 いつもとおり、庵主・虎ちゃんが 今朝大原まででかけて確保した 食材が並びます。 すべりひゆをつかって、 蛸のカルパッチョ、鱧のお澄し。 この雑草感がたまんないっす。 夏野菜カレー、デザート
【 タイム食句】 07・16〜07・20
7・20 冷麦 早急に食べねばならぬ : 池田澄子 〜〜時雨といはぬ蝉難聴時代 7・19 地平線焼き切るときの火の匂い 簡易珈琲のふくろをひらく : 鈴木加成太 〜〜水出しをすすめる奴の目をえぐる 7・18 夢のようなバ