12/20 ゆうされば大根の葉にふる時雨いたくさびしく降りにけるかも : 斎藤茂吉 ~~いぶしたるいぶりがっこのいと美味し 12/19 寒鯉を雲のごとくに食はず飼ふ
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
相澤啓三 『光源なき灯台』
相澤啓三 『光源なき灯台』 高見順賞の詩集『マンゴー幻想』が2004年。 そのあとも詩集は多い。 歌集は2003年『風の仕事』以来ですから 9年ぶり。545首。 第一詩集が1961年ですから、 半世紀以上の創作持続力。お
【タイム食句】 12・11~12・15
12/15 牡蠣食うて男も白きのどを持つ : 原裕 ~~仏のすがたほほえむように 12/14 空
【タイム食句】 12・06~12・10
12/10 水を煮て今しばらくをそのままに煮えくりかえるものを俯瞰す : 内山晶太 ~~はらわたに憤怒の核の煮凝りぬ 12/09 謄本や青い揺れるひとり鍋
斉藤斎藤さんの『予言、〈私〉』
短歌の連作で興味深い実験がありました。 斉藤斎藤さんの『予言、〈私〉』。 連作10首のなかに、まるまる岡井隆さんの歌がまじっているのです。 短歌では、<本歌取り>といって万葉、古今から現在まで、 すでに発表されたほかの作
【タイム食句】 12・01~12・05
12/05 万物は去りゆけどまた青物屋 : 安井浩司 ~~八百八橋わたって買いに 12/04 代休のうしろ
・謄本や青い火揺れるひとり鍋 : 磯菜
12月の食句塾。 兼題 : 鍋 ・謄本や青い火揺れるひとり鍋 : 磯菜 謄本という言葉が俳句のステージにのぼって たちまちに、おそろしい時代の病巣をあきらかにした。 おそらく10年前、それより時代を過去にさかのぼれば、
【タイム食句】 11・26~11・30
11/30 厨房は神聖にして蛇口(コック)なるおそろしき凶器が濡れつぱなし : 塚本邦雄 ~~過去問わず流れの板前(いた)がくえ捌く 11/29 焼き芋を月を分け合うように割る
・地球捉む韃靼の蝶高麗の蝶 : 翠胡
・地球捉む韃靼の蝶高麗の蝶 てらつかむ、だったんのちょう、こまのちょう 食句塾での翠胡の句。 発想のスケールが大きく、シュールに絵的でもある。 「竹島や尖閣諸島の領土問題を俳句でこんな風 にとらえるのがおもしろい」 メン
【タイム食句】 11・21~11・25
11/25 取り返しつかぬ日暮の葱を抜く : 櫂未知子 ~~別のわたしがそうしなさいと 11/24 生卵割れば光があらわ