食句塾、秋の吟行。伊丹へ。 柿衛文庫で西鶴の 『上方が生んだことばの魔術師』を やっているので、いいタイミングです。 ・柿衛の柿渋とみて後退る : 三甫 西鶴さんに興味をもっても、古文書の類や 掛け軸の読めない書をありが
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
14,5本の鶏頭は?
・鶏頭の十四五本もありぬべし : 子規 この句を弟子である虚子が最後まで 認めなかった話は有名である。 子規庵での病床からの即興句。 仲間内の俳人たちは見過ごし、子規本人にも 秀句との認識はなかった。 たまたま歌人の長塚
・台風来逆さになつて風呂洗ふ : 一計
食句塾。 ・塩鮭の皮甘しとも辛しとも : 主水 ・住職の辛み大根走り蕎麦 : 菜摘 ・台風に囲われている女かな : をかし 囲まれる、より囲われるの方が、かえって 強い女をみてしまう。 『愛の嵐』のシャーロック・ランプリ
・お先にの裏方の背や晩夏光 : 鯛蔵
・ワインボトルの薄き汚れや秋暑し : 一計 立秋すぎての猛烈な残暑のなかでの食句塾 席題 : 瓶・裏・帽子 ・夏草や後ろの正面草間弥生 : 菜摘 野外の原色オブジェを連想してもええけど、 どんぐり眼の草間弥生本人が立って
・乗り換えは上へ上へと大阪駅 : 三甫
『食句塾』夏号・第33 批評会 ・剥いている部屋中まるごと夏みかん :菜摘 ・20まで黒子数える戻り梅雨 :案山子 ・スリッパの左足だけ重く梅雨 :弥華藍 ・傘に入るなり梅雨の音を私す :主
・さてもさても神話に全裸半裸かな : 主水
食句塾 兼題 : ゼリー ・ 裸 席題 : 盆踊り 裸といえば、 櫂未知子「ぎりぎりの裸でゐる時も貴族」 大阪のおっちゃんおばちゃんは 裸に金太郎腹がけがお好きです。 ・冷奴切りたる水の裸味 : 玉庵
ごきぶりが通るこの家の二遊間 : 主水
食句塾。兼題 『コーラ』 『遊』 ・手遊びがこうじて喜寿の庭師なり : をかし 震災ボランティアで高齢世代が活躍してます。 恥ずかしなから<手あそび>が読めない。 <てすさび>といわれ、ああそうやった。 もうこんな言葉さ
近松ものに橋いくつ
橋は、この世とあの世むすぶ橋。 はしごは大空にかけわたす端。 近松は心中にむかう二人のために この世の名残の橋をいくつ数えたあげたことか。 食句塾。春の吟行は大阪の橋づくしクルーズ。 ・桐の花近松ものに橋いくつ : 翠
クレーの高周波はミロと波動が近い
パウル・クレー。京都で展覧会。 神戸では、カンディンスキー。 ふたりはバウハウスで教鞭をとり、 美術理論の運動をすすめた同志。 全く同時期に開催するなら、共通券を発売するとか、 鑑賞アドバイスとして、同時開催アピールの協
陽炎や家族同然でしたのに : 鯛蔵
・陽炎や家族同然でしたのに : 鯛蔵 スリムクラブの漫才に、ふってわいた俳句です。 食句塾、今回は季刊誌の合評会。 やっぱり言葉ておもろいもんです。知らんこと、多い。 ロンゴロンゴ : イースター島で発見された独自の文字