4・25 吐瀉のたび身内をミカドアゲハ過ぐ : 佐藤鬼房 〜〜拳ひらけば蝶々のウロコ 4・24 口移しにもの食ふほかを知らざりし子らは空飛ぶ鳥となりたり : 都築直子 〜〜調教の動物園の春あはれ 4・23 花過の海老の素
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
『サンデー毎日』 星曜秀歌館
1980年代、『サンデー毎日』に 歌人、塚本邦雄が選ぶ俳句投稿欄があった。 そこで活躍した下村尤二さんを囲んで 7人落花に集い、紹興酒七酔人となる。 ・荒南風の頸動脈を剃上ぐる : 尤二
【 タイム食句】 04・16〜04・20
4・20 午前一時加賀落雁の紅色の粉をはらへる紙薄じろし : 葛原妙子 〜〜なに欲しい舌の乾きの先さぐる 4・19 足あげたまゝ永久に汐干狩 : 阿部青鞋 〜〜ちちょっと馬刀貝ここ
【 タイム食句】 04・11〜04・15
4・15 給食を残してしまう桜かな : 曽根主水 〜〜真っ白な脱脂粉乳あふるる喉 4・14 シナモンの香りの
【 タイム食句】 04・06〜04・10
4・10 メイドからメイドにわたすスプーンがあつめる春の祝祭のうた : ひぐらしひなつ 〜〜土筆摘む罪なき少女ら突つきあふ 4・9 胃に森があり花守が泣いている : 田島健一 〜〜散りいそぐべ
食句塾 春の吟行 @中之島公園
食句塾 春の吟行 @中之島公園 ・花見ニモユカズ白湯ススリ笑ッテヰル : 菜摘 ・一線は超えてみるもの花筏 : 案山子 ・川筋に獅子の四頭二分桜 : 三甫 川の字に三が含まれている。二、三、四 ・・
【 タイム食句】 04・01〜04・05
4・5 ゆで玉子むけばかがやく花曇 : 中村汀女 〜〜拒食症までふりはば激し 4・4 半分のゆでたまご差し出されたよう大宮駅のきれいな便器 : 武田穂佳 〜〜瓢亭ににぬきがでたと風評が 4・3
三吟ですでに八巻目
おうろん屋さんで歌仙の打ち上げ。 三吟ですでに八巻目。 挙句(36句目)の果ての グダグダ呑み会がクセになって性懲りもなく。 首尾(起首・満尾)よくいけば酒がうまいのだ。 名残表 鰹節削りし父をいま真似る 酔象
【 タイム食句】 03・26〜03・31
3・31 はやき死を待たるることのさはやかに三月の芹スープにうかぶ : 塚本邦雄 〜〜草枕夢魔が抱っこのオフィーリ 3・30 春の昼不幸なやかん丸見えに : 攝津幸彦 〜〜しりあがり寿回転す 3
【 タイム食句】 03・21〜03・25
3・25 ふわふわと卵スープをかきまぜて歌詞でたらめに歌うボサノバ : 佐藤涼子 〜〜イパネマの娘不埒ななぞの拉致 3・24 かちやかちやとかなしかりけり蜆汁 : 山口青邨 〜〜任天堂からおもちゃのち