鐘つけば銀杏散るなり建長寺 : 漱石 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 : 子規 漱石が2ヶ月早く発表している。 鐘をつくとその響きで銀杏がバラバラ散る、 という因果関係がありそうだが、 柿を食ってもその時に鐘がなったのは単な
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 09・26〜09・30
9・30 青年よ汝よりさきに死をえらび婚姻色の一ぴきの鮎 : 塚本邦雄 〜〜堕ちゆけば聖なるものを握りしめ 9・29 新蕎麦や客の着くたび席をつめ : 矢野玲奈 〜〜十割粗挽き
【 タイム食句】 09・21〜09・25
9・25 柿食うて柿採らぬ木をみてをりぬ : 斎藤伸 〜〜next one いい加減にしろ 9・24 次々と友達狂う 給食の煮物おいしいDVシェルター : 鳥居 〜〜筑前のどこかは知らず芋噛む噛む 9・
『記紀に游ぶ』 小黒世茂
地震がつづく。 気象がふつうではない。 雨、風、が異常であれば、意識がむかう。 現在の暮らしが突然場面展開であらわれたのではない。 現代は古代とつながっている、おもってる以上に。 そのことに気付かされてくれるのが 『記紀
【 タイム食句】 09・16〜09・20
9・20 母が刻み妻が叩いて独り身の不惑の娘らが放る俎板 : 小嵐九八郎 〜〜醤油茶渋沁みる時間を皿に見る 9・19 新米の其一粒の光かな : 高濱虚子 〜〜土鍋割るるは内なるエ
四ツ谷龍 句集
四ツ谷龍さんから句集が届く。 『夢想の大地におがたまの花が降る』 昨年は、『冬野虹作品集成』全三巻をまとめられた。 それぞれのタイトルは 『雪予報』『頬白の影たち』『かしすまりあ』 句集のページをひらくと、 連作が小さな
【 タイム食句】 09・11〜09・15
9・15 焼き過ぎて秋刀魚の腹の奥読めぬ : 大塚めろ 〜〜はらわた黒し共食い痛し 9・14 ひょっとしてパスタは嫌いだったんじゃ自動改札に引っかかる : 斉藤斎藤 〜〜難民の自動改札膃肭臍 9
【 タイム食句】 09・06〜09・10
9・10 暴王ネロ柘榴を食ひて死にたりと異説のあらば美しきかな : 葛原妙子 〜〜覚えなき落花狼藉ふたたびに 9・9 秋茄子に云われてみたいろくでなし : 大森案山子 〜〜あらおたんちん隠し通
第19回 俳句甲子園
俳句甲子園 第19回の模様が NHKで放送された。 最優秀賞 ・豚が鳴く卒業の日の砂利踏めば : 池内嵩人 優勝は開成高校A。 大注目は東京家政学院 ・利口な睾丸を揺さぶれど桜桃忌 : 古田聡子 ・藍浴衣ことばは人間を使
【 タイム食句】 09・01〜09・05
9・5 梨の肉にしみこむ月を噛みにけり : 松根東洋城 〜〜ペーソスしゅんだ豚足煮込み 9・4 おたがいのあらすじをきく夕暮れにあたらしい食卓のはじまり : 山階基 〜〜円卓のぐるり面々入れ替